自民・共産会派代表質問 市議会第1回定例会

 小樽市では、令和3年度第1回定例会会派代表質問が、3月1日(月)13:00から市役所(花園2)議場で始まった。初日は、自由民主党・中村吉宏議員と共産党・川畑正美議員が質問に立った。

 

 中村議員は、市長の政治姿勢や新型コロナウイルス感染症対策などについて質問。

 

 市長は、これまで公約で実現した政策や任期満了まで実現したい政策についての質問に、子ども子育て分野では、小樽子ども未来塾の開始・子育て世代包括支援センターの開設、学校教育に関する分野では、学校施設の耐震補強工事の実施・専門的知識を持った外部人材の登用、市民生活に関する分野では、除雪対策本部の早期設置・除排雪の整備・防災行政無線の整備などをあげた。

 

 任期満了までに実現しなけらばならないと考える政策について、公共施設の再編に関して市民サービスに係る本庁舎別館と総合体育館の整備方針や、北運河地区のシンボル的施設の第3倉庫の保存活用についても、オール小樽で取り組むとした。

 

 任期中までに実現させたい政策は、小樽港第3号埠頭周辺地域の再開発・北海道新幹線新駅と周辺の整備・JR小樽駅前広場の再整備にあたり、道筋をつけたいと述べた。

 

 年末年始にかけてクラスターが発生し、感染が拡大した新型コロナウイルス感染症に関して、感染病床数と稼働率などを質問。

 

 病床数の詳細については公表を控えることとしているが、市内では30床程度を確保し、最大で8割程度の病床利用があり、1月中は、市外医療機関の協力を得ながらも入院先の確保しに時間がかかり、すぐに入院できない場合もあって対応に苦労した。

 

 症状のある65歳以上で自宅待機となった感染者は、1月の1ヶ月間で28人となった。クラスターが発生した施設は、看護職と介護職が不足し、北海道の制度を利用し派遣による支援を得た。

 

 また、ワクチンについて、市民向けのスケジュールについては、市のワクチンの配分時期や配分量が明確になっていないが、4月中に接種を開始するとして、3月上旬に接種券の印刷を開始し、3月中旬には接種券を郵送する。接種体制は、市内医療機関での個別摂取・高齢者施設の巡回接種、集団接種を実施する場合は、その方法について、薬剤師会・医師会と協議している。

 

 市内小中学生の感染者数は、小学生27名・中学生12名、陰性であっても濃厚接触者で登校できなかった小学生は290名、中学生は108名。学校閉鎖1校・学級閉鎖は9学級に及んだ。

 

 感染した児童生徒は、健康面について健康観察や心のケア、スクールカウンセラーや校医と相談し、学習面については、児童生徒の学習遅れを取り戻すために、放課後等の補修や家庭学習により、個別に学ぶことができる機会を保障し、きめ細かな対応に努めているとした。

 

 年末年始にかけて、厳しい寒波に見舞われた市内では、水道凍結が相次いだ。
その件数は、昨年の最低気温は−4.9~−8℃で7件だったが、今年は、−6.5~−12.5℃に冷え込み139件もあったという。

 

 小樽市官工事業共同組合へ業務委託し対応しているが、今回は委託業者だけでは対応しきれなかったため、他の指定水道工事店も含め解氷作業にあたった。電話の問合せには、1月2日以降水道局職員を3名配置し対応した。

 

 川畑議員は、苫小牧に移行するため、小樽-ウラジオストク間のRORO船定期航路に廃止について質問し、市長は、振興のためにはロシアとの貿易は重要と考え、とても残念と述べた。

 

 小樽港とウラジオストクとの間で、別の運輸会社により月に2〜3回、一般貨物船が運航。市と代理店と運航会社とでこの航路を定期航路化する準備を進めているところで、ロシア貿易の促進を図るとした。

 

 3月2日(火)は、会派代表質問2日目が13:00から議場で開かれる。

 

 ◎本会議における質問要旨一覧(外部)

 ◎20210301小樽市議会本会議1(YouTube)

 ◎20210301小樽市議会本会議2(YouTube)

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