社会福祉法人恩賜財団済生会(近藤真章支部長)と、ウイングベイ小樽を運営する株式会社小樽ベイシティ開発(橋本茂樹代表取締役)は、築港地区におけるウエルネスタウン構築に必要な基幹事業を整備するひとつとして、新規事業の健康福祉ゾーン「済生会ビレッジ」を開所し、3月1日(月)11:00からオープニングセレモニーを行った。
双方が拠点を持つ小樽築港地区において、まちづくりのウエルネスタウンを構築するための協定を、2020(令和2)年7月1日に締結。
同施設は、ウイングベイ小樽5番街1階500㎡のスペースに、健康増進活動や多世代が交流できるスペースを設けるほか、医療・介護・福祉・子育て・貧困に関する相談及び支援を行う事業所をリニューアルした。
近藤支部長は、「地域ケアセンターを移設し、発達支援事業所“きっずてらす”を新設。今まで以上に市民の方々の役に立ちたい」と挨拶。
橋本代表取締役は、「ウイングベイ小樽の前身、マイカル小樽開業から22年、済生会も移転して8年、本日済生会ビレッジが当施設に営業されることは感無量。築港地区のまちづくり構想の共通の志が一致し、昨年連携協定を結んだ。巨大商業施設が新しく変わることで、地元市民はもちろん、後志の方にとってもより一層愛される施設になっていくことを期待する」と述べた。
テープカットで開所を祝った後、櫛引常務理事から、本事業内容の説明と各所長が紹介された。
(1)地域の高齢者や家族の総合相談と支援を行う、小樽市南部地域包括支援センター
(2)要介護状態の人に介護サービスを利用できるよう必要な申請手続きを行いサービス計画を行う、介護指定居宅介護支援事業所「はまなす」
(3)看護師・リハビリテーションスタッフが、療養している人の自宅を訪れ、医師の指示の下、看護ケア・リハビリテーションを計画する、済生会訪問看護ステーション
済生会ビレッジには、上記3件を集結し、新たに健康福祉や子育て支援などのエリアを設置。
センター前スペースを健康福祉ゾーンとして、健康向上のプログラムを市民に提案し、健康づくりの手伝いをする。
子育て支援用のチャレンジコースもあり、子どもの生活習慣の定着に向けて、楽しみながら取り組める内容を用意した。
また、社会福祉の向上にむけ、ウイングベイ小樽フードバンクの設立を検討中。様々な理由で廃棄しなければならない食べ物を、困っている施設や人に届けるため、館内の店舗や各企業にも協力を募る。
隣フロアには、子どもの日常生活における適応能力を身につけるために、発達状況に応じて指導を早期から行う、発達支援事業所「きっずてらす」を新規開設。通所事業で定員10名。訪問事業も進める予定。
みどりの里のリハビリテーションスタッフが、保育所や自宅を訪問し、専門的支援を行う。
その他、ウイングベイ小樽内のイカロスの城やソプラティコとの提携により、多様な支援サービスを行う。
同常務理事は、「地域の方々に、これまでにない、より身近で極め細やかな支援サービスを展開していきたい」と、事業展開に期待した。