新型コロナウイルス感染症拡大の影響で不要不急の外出自粛に伴い、第23回小樽雪あかりの路が中止となったが、一般社団法人小樽青年会議所メンバーでつくる実行委員会(比良友彦委員長)は、2月6日(土)・7日(日)、小樽市立病院(若松1)と石橋病院(長橋3)の駐車場の壁に、雪あかりのメッセージボートを設置しロウソクを点灯した。
例年ならば、2月上旬から同イベントが開催され、街中に灯が灯され、同メンバーが製作する子供たち向けの滑り台は、連日、大勢の人が楽しみ、多くの観光客やボランティアで賑わっている最中。
市内では、年末から1月にかけてクラスターが発生して感染者が拡大し、今も4件のクラスターが収束していない状況。
小樽市立病院では収束したが、石橋病院ではクラスターが発生している状況で、医療従事者や患者、その家族は大変な思いをしている。そんな人々を元気づけようと、雪あかりでメッセージを伝える企画を考えた。
前日5日(金)にメンバー20名ほどが集まり、「みんなで乗り越えよう!いつか笑顔になれる日まで!小樽JC」を、廃ロウで作ったプレートに1文字ずつ刻み込まれた。
6日15:00から、石橋病院の正面玄関前に雪壁を作り、プレート27枚とワックスボウル8個を並べ、プレートの後から、風で消えないように瓶にロウソクを入れて灯し、17:00から点灯式を行った。
参加した稲垣孝臣さんは、「石橋病院では大きなクラスターが発生し注目を浴びてしまい、働いている人も患者さんも暗い気持ちになっていると思う。雪あかりが中止になったが、雪あかりを通してメッセージが伝えられたら」と話した。
織田和陽さんも、「クラスターが大変な病院を元気づけたい」と、エールを贈った。
雪あかりメッセージは、7日(日)も17:00から20:00頃まで、両病院で灯を灯す予定。