経済的に困っている人や生活に不安を抱えている人などの相談窓口として設置された、小樽市福祉生活サポートセンター「たるさぽ」(花園4)では、NPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク主催のひきこもり支援事業、サテライトSANGOの会inおたるを1月20日(水)に開催した。
同事業は、2020(令和2)年度公益社団法人日本社会福祉弘済会社会福祉助成金を受け、小樽では、9月16日(水)から1月20日(水)まで毎月1回実施された。
同会は、ひきこもり状態にある当事者及び家族を対象に、年齢に関係なく集まることが可能で、特に決められたプログラムはなく、長期にわたってひきこもっていた当事者が、同じような体験をもつ仲間に会い、興味・関心のあることを一緒に話し合う場を設け、参加者が自由に過ごす居場所。
ひきこもり体験者のスタッフを担い、無理のない関係の下、交流を図りながらよりよい場づくりを行う。参加無料で事前申込も不要。
最終回となる今回は、同ネットワーク・田中敦理事長が進行役を務め、ひきこもりを経験したスタッフ3名による体験談が語られた。
その1人は、小樽では少人数で安心感を感じ、列車を利用して小樽へ来る途中、車窓から10年ぶりに海が見え新鮮だったと話し、他のスタッフからは、9月に初回で会った人が継続して来てくれているのを見て嬉しかった、スタッフとして参加することで、自分自身にもためになり、もっと成長する過程になることなどが語られた。
田中理事長は、「多くの当事者が思うことで、常に支援には変化を求め、違和感を感じている。当事者がそれぞれに考えて決めるもの」と述べ、家族や当事者とスタッフが交流し、有意義な時間を過ごした。
サテライトSANGOの会は、小樽の他、江別や苫小牧でも実施されている。
◎NPO法人レター・ポスト・フレンド相談ネットワーク(外部)