小樽水産高校1年の福澤喜江さんは、昨年10月25日に開催された第220回珠算能力検定試験で、2019(令和元)年6月開催第216回以来の1級満点合格を果たし、小樽での1級満点合格者は35名となった。
福澤家3姉妹の末っ子で、2人の姉もすでに満点合格を果たし、次は自分もと、姉をライバルにメキメキ力をつけていた。
小学1年生の頃から、そろばん塾に通う姉の楽しそうな姿を見て始め、小学5年生の時に、第206回試験で1級に初挑戦しすでに合格しており、5回の挑戦で見事満点合格を果たした。
第220回の1級受験者数は全国で9,242名、そのうち合格者は3,539名(合格率38.3%)で、満点合格者は30名、道内2名のうち小樽では喜江さんだけだった。
1月13日(水)10:00から、小樽経済センタービル(稲穂2)3階で、表彰状伝達式が行われ、三村明夫日本商工会議所会頭からの表彰状と盾・バッチを、小樽商工会議所の山﨑範夫専務理事から手渡され、五十嵐珠算塾の五十嵐勝代塾長と、母親と長女花美さんが出席して合格を祝福。
満点合格の喜びをかみ締めた喜江さんは、「試験日の前に高熱を出しコンディションも良くなかったが、前日に母から次があるから大丈夫と言われ、その次という言葉に、尚更やってやろうと思い本番に力を出し切った」と振り返り、常に姉を目標に、着々と努力を重ねてきた。
現在、全国珠算教育連盟主催の暗算検定試験8段と珠算検定試験6段を持ち、暗算9段の合格目指して挑戦中。姉たちからライバル視されたいそうで、全珠連で10段取得を目標に掲げている。
五十嵐塾長は、「2人の姉が満点合格し、“私もやります”と信念をもって努力してきた。頑張り屋で手首が硬いと注意をしてきたが、それを乗り越え良い結果となり努力したと思う。試験前日に2回満点を出していて意気込みも凄かった」と話した。
同会議所では、同検定試験の施行会議所として、年3回(6月・10月・12月)に1級~8級を実施。2020(令和2)年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で6月の試験を中止している。
みとり算(10点×10題)・かけ算(5点×20題)・わり算(5点×20題)の3種目で30分。各100点で300点満点。
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