NPO法人小樽青少年科学技術の芽を育てる会(岩間世界理事長)は、来年の干支の丑(うし)の置物を製作する、第4回まちかど科学教室・工作教室を、市立小樽美術館(色内1)1階ミーティングルームで開催した。
市内小中高生を対象に、同館展示物の鑑賞後、材料費300円で糸鋸ややすりを使って丑の木工作品作りを行い、午前と午後に分かれて12名ずつが体験。
木工づくりに欠かせない電動糸鋸を初めて使う人も多く、練習用の板も用意され、午前の部は、小学1年生〜中学生12名と引率の保護者が参加して、賑やかに開かれた。
同会の岩間理事長と旭司益さん、木工ボランティアきつつきの会4名が講師を務め、6台の糸鋸がフル回転した。
旭さんはアイディアを引き出せるように、「イメージを膨らませて面白いものを作って」とアドバイスした。
父親と参加した竹内維吹君(小1)は、「初めて糸鋸を使い、鋭角のカーブが難しかったが、上手にできた」と喜んだ。自宅に帰ってから、色を塗るか板に貼るなどして、さらに牛らしく完成させるそうだ。
同会は、小樽の子どもの倫理的思考や知的探求心など、必要な資質・能力を鍛えることを目的に、小中学生向けの実験や工作教室を開催。
8月に小樽の自然と建造物をテーマにした木工作品づくり、10月にドライアイスを使った実験、11月に液体窒素を使った実験を実施し、4回目の同教室は今年度最終回となる。
岩間理事長は、「イベントが中止となる中、沢山の子どもたちに来てもらい、喜んでいる様子を見て、開催して良かったと思う」と話し、来年度も継続して同教室の開催を予定している。
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