児童発達支援事業所「ふろ~む・ながはし」12/1開所

 社会福祉法人恵盛会希望の家(余市町黒川町・八田盛茂理事長)の新事業となる、児童発達支援・放課後等デイサービス事業所「ふろ~む・ながはし」(上林猛施設長)が、12月1日(火)から開所し随時見学や体験を実施している。

 

 発達障がいや知的障がいを持つ3~18歳を対象に、長橋の地から未来へ広がり繋がっていくようにとの思いを込めて名付け、すでに地域住民に見守られている。

 

 施設の敷地は、「こどものように柔らかいわたのお布団をご提供する」という意味が込めれた、かつて製綿業等のコドモわた工場があった場所で、敷地約7,100㎡内に、赤い屋根が目印の木造平屋建て(213㎡)の施設を建設。

 

 玄関前には緩やかなスロープを付け、建物に入るとホールの左右に部屋が分かれている。左側には、広々とした指導訓練室や3歳児用の手洗い場、トイレが付いた遊戯室や静養室を設け、日差しが差し込む明るい部屋の食堂では、調理室で用意した出来立ての給食を提供する。

 

 ホール右側には、事務所や相談室、職員用トイレ、放課後デイサービスを利用する児童が自習するスペースも設け、どの部屋も落ち着いた雰囲気が漂う。

 

 上林施設長は、「建物のコンセプトは、気持ちが落ち着き長時間いられる場所をと、建設前から設計士とスタッフが、壁の高さや色などの細かい打ち合わせを5回ほど行い、描いていた通りの施設が完成した。障がいを持つ子どもたちが過ごしやすいよう考慮して建てた施設なので、満足してもらえると思う」と、太鼓判を押した。

 

 スタッフは、調理員等を含め15名で、小学校教員経験者や養護学校教員経験者、ダンスうんどうや絵画、陶芸などの外部人材を活用するなど、優れた人材が集まっている。

 

 また、北海道済生会西小樽病院小児科医の津川敏氏を顧問に迎え、小樽市協会病院が協力医療機関となっている。

 

 今後は、敷地内での菜園や収穫した野菜を給食で提供、子ども食堂の開設や宿泊など、様々な事業拡大が見込まれている。

 

 3歳~5歳の基本的な日常生活における動作や知識、技能の指導等の児童発達支援事業所と、6歳~18歳を対象に、放課後や学校休業日に生活能力の向上に必要な訓練と社会との交流促進に必要な活動支援を行う放課後等デイサービス、それぞれ定員10名の利用者を募集している。

 

 未就学児は自宅へ、放課後デイサービス利用者は、各学校へ迎えに行くなど、当施設の車両での送迎付。

 

 ◎社会福祉法人恵盛会希望の家余市作業所HP(外部)

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