小樽市(迫俊哉市長)は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2020(令和2)年度第1回除雪懇談会を中止し、市内167町会会長への資料送付とHP掲載としていたが、11月9日(月)から12日(木)までの4日間、7会場で第2回除雪懇談会の実施を始めた。
10日は、14:00から消防庁舎(花園2)6階講堂で、稲穂・花園・色内など54町会を対象に除雪懇談会を開き、17町会から会長等の代表と、同市建設部建設事業室維持課職員8名と受託業者3名が出席した。
昨年度の累積降雪量は451cm、累積積雪深は3,640cmと穏かで、相談件数1,063件。過去5ヶ年で一番少なかった。
今年度の除雪体制については、市内7つの地域に分け、除排雪作業等に対する窓口(除雪ステーション)を設置し、市民からの問合せに対応。
バス路線や主要な通学路を優先した除排雪作業を継続して実施し、観光に配慮した取り組みを強化することで、北国ならではの自然環境の中、冬期間であっても外出しやすいと感じられる環境や安全・安心で快適な市民生活の確保を目指す。
早期の除雪や凍結路面の対応に備えるため、11月1日に除雪対策本部を設置し、除排雪作業は主要交差点の見通しを確保し、対象交差点を昨年度より新たに4ヶ所を増やし100ヵ所とした。
3学期の始業式が例年よりも早いことから、現場状況を確保しながら通学路の安全確保に努め、主要な通学路の歩行空間を確保する。
観光に配慮した除排雪を強化し、今年度は市道住吉線からメルヘン交差点までの歩行者導線の確保を追加し、対象路線12ヶ所とした。
車道除雪計画路線は、バス路線などの幹線道路(第1種路線)で、降雪量10cm以上で作業が必要な時に出動する128kmと、補助幹線道路(第2種路線)の降雪量15cm以上で作業が必要な時に出動する285km、生活道路(第3種路線)の交通障害が発生する時に出動する101kmの合計514km。歩道除雪計画路線は113km。排雪計画路線は270km。除雪費の予算額は16億1,400万円を計上。
市民に開放する雪堆積場は、祝津豊井浜雪堆積場のほか5ヶ所で、12月中旬~3月中旬を予定している。銭函4丁目雪堆積場については、昨年度は小雪であったため開設はしていないが、雪の状況に応じて2月中旬~3月中旬に開設する予定。貸出ダンプ制度については、昨年度と変更点はない。
ロードヒーティングの維持管理経費が除雪費を圧迫し、交通安全が保たれる範囲で、部分停止や節約運転、砂の散布等を代替対応の試行を拡大する。設置面積約70,000㎡のうち、約56,500㎡を稼動させ、約13,500㎡は砂散布による代替対応とし、砂散布作業はボランティアの協力で実施する。
11月27日(金)は、14:00から小樽市公会堂(花園5)で、除排雪計画説明会の開催を予定している。