小樽市総合博物館運河館(色内2)は、おたるBook Art Week 2020に初参加し、エントランスの無料スペースで「物語と昆虫」と題し、10月25日(日)まで開催している。
昆虫専門の山本亜生学芸員は、小説の中に出てくる昆虫をいつか発表したかったことを、博物館ならではの面白い切り口で企画。
山本学芸員所有のヘルマン・ヘッセが1931年に発表した短編小説「少年の日の思い出」や、森山京著・村上豊イラスト「虫めづる姫ぎみ」など6冊の紹介。本に登場する重要な役割を演じている昆虫がどんな虫なのかを、同館所蔵の虫の標本を展示して知ることができ、併せて小説の魅力も伝え、物語の世界をより深く知り、魅力的な昆虫の世界に出会うきっかけにしてもらいたいという。
あまりにも貴重すぎる標本もあるため、展示はしていないが、希望者には窓口で声をかけると特別に見せてもらえるチャンスも。
展示を担当した鈴木博子学芸員は、「子どもから大人まで楽しめる内容で、本のあらすじや虫の紹介と実物を展示。本は手にとって読むこともでき、ぜひ立ち寄ってください」と話した。
おたるBookArtWeek2020「物語と昆虫」〜10月25日(日)9:30~17:00
総合博物館運河館(色内2) 無休
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