2020(令和2)年度第71回小樽市文化祭の作品展示が、10月7日(水)の和紙ちぎり絵展に続き、9日(金)から多目的ギャラリーで合同華展が始まった。
華道家元池坊小樽支部(米山良子部長)・小原流小樽支部(斉藤豊葉支部長)・深雪アートフラワー遠田絢子教室の3団体・26点の共演となった。
生け方の違いや個性が見比べて楽しめ、花をモチーフに異なる3つの流派を一堂に集めた同展は、秋の風情が文化祭を彩った。
池坊では、「立花・生花・自由花」の3スタイルを基本とし、V字の大胆な花器に、野ばら・野ブドウ・コスモスなどをいけ、秋を表現した作品が並ぶ。
小原流では、ボケの枝の実や菊の花などを、水を感じられるようにいけたり、庭で摘んだツルウメモドキ・スモモ・トリカブト・矢羽根ススキを花材にしてまとめるなど、秋が詰まった作品。
深雪アートフラワーは、本物そっくりのゴージャスな花々が並び、遠田代表の得意とするバラやユリの豪華絢爛さが、生花に劣らず表現されている。
会場には、一堂に集まった生け花を観ようと、次々と市民らが訪れ、秋の花を愛で、季節の移り変わりを体感していた。
同祭実行委員会・上田入子さんは、「出品した方や同じ流派の生徒さんも会場にいらして、鑑賞している。花は明るくて良い。今年は、公募展ができなかったが、来年の開催を願っている」と話した。
14日(水)から写真展、15日(木)から山草展と盆栽展を予定している。
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