市立小樽美術館(色内1)では、10月24日(土)に開幕する特別展「北前船の華 北海道を渡った九谷焼(小樽・後志編)」に先立ち、4日(日)16:00から40分間ほど、同館1階多目的ギャラリーで、ミュージアムダンスショー「北前船」が開催される。
展覧会と連動して「北前船」から着想したダンスを、市内在住のダンサー野口花代さんが創作。hinafetiaメンバーの倉谷はるねさんと魅力的なポリネシアンダンスを繰り広げる。
フリーパーソナリティーの野口沙代さんがナレーションを務め、さらに北陸の北前船主たちの面影を感じながらショーを堪能する。
9月30日(水)18:00からリハーサルが行われた会場には、小樽市総合博物館所蔵の復元された和形帆船(北前船)の約1/20の縮尺の模型が展示され、江戸時代中頃から明治中頃までの北前船が活躍した日本海を連想させた。
4曲にあわせてダンスを披露。出発しても必ず自分たちの場所へ戻ってきてほしいとの願いを込めた1曲目、元の場所があるからこそ前に進むことができるという2曲目、3曲目は空に住んでいる神々の歌を選び、最後の4曲目は、アレンジした父の着物を羽織り、昔の文化に感謝し今を生きるという思いを込め、野口さんがソロで踊った。
野口さんは、「北前船は男の浪漫を乗せ夢を感じる。コロナで困難なことがあっても、力強く夢に進んでいこうとする力強さ、私たちの活動にも力を与えてくれた」と言い、「コロナの中、イベントがなくなり踊る機会もなかったが、今回踊らせていただくことになり、北前船の夢や浪漫のように、少しずつ前に進んでいこうと、2人の思いも込めて踊るので、その気持ちが伝わればと思う。24日から始まる展示もぜひ観ていただきたい」と話した。
衣装を考えた倉谷さんは、「最初の衣装は、海をイメージして作り、腰回りに貝殻を、胸のネットは魚の網をイメージして作った」と、細かい所にも拘りが感じられた。
ミュージアムダンスショー「北前船」 10月4日(日)16:00~16:40
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー
特別展先行販売チケット(一般800円、高校生・市内70歳以上400円、小中学生無料)を購入し、事前予約で定員20名。申込は市立小樽美術館(0134-34-0035)。
同チケットで、特別展「北前船の華 北海道を渡った九谷焼(小樽・後志編)」が観覧できる。
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