初秋の長橋なえぼ公園(幸1)で、9月6日(日)10:00から、森の自然館・山本謙也指導員がガイド役を務め、小樽野草会メンバーの補佐役とともに、小樽市内外から野草に興味を持つ13名が参加して、今年3回目となる自然観察会が開催された。
同公園での観察会は、新型コロナウイルス感染症の影響で中止が続き、拡大予防に留意しながら、7月から再開された。
出発前のセミナー室で、山本指導員が見所を紹介し、「春の姿とは全く違って、実をつけているものも多く、今の様子を楽しんでください」と説明。
一行は、自然探勝路から森の中へ進み、写真を撮りながら、様々な植物の特徴に耳を傾け観察していた。6月に赤い花をつけるカツラの木には、小さなバナナ状の実が成り、白い花を咲かせるホオノキはこれから大きな赤い実をつける。
カツラ | シラヤマガギク | ミヤマアキノキリンソウ | ツルリンドウ |
ヤマハギ | ツクバネソウ | ギンリョウソウモドキ | ツチアケビ |
ヤマシャクヤク | マムシグサ | ミヤマガマズミ | ルイヨウショウマ |
白ヤマギク・ミヤマアキノキリンソウ・ツルリンドウ・可憐なピンクの花のヤマハギ・羽子板の羽を思わせるツクバネソウ・黒い実をつけるオオツリバナ、ギンリョウソウモドキは、葉緑素を持たずに菌から栄養を受け取って生きる不思議な植物で、ここでは群生も見られるという。
ナラタケ菌があるところに生息する見た目も不思議な植物のツチアケビは、森林に生息するラン科の植物で、7月に花をつけ、秋になると花茎の上部に真っ赤な楕円形の果実が実り、ウインナーソーセージに似ている。道内でもあまり見られない群生に出会うことができる。
春に白い花を咲かせるヤマシャクヤクは、秋に偽者の赤い種と本物の黒い種をつける。マムシグサは、蛇が鎌首をもたげているような形の花や、茎模様がマムシの皮膚模様に似ているのが名前の由来らしい。
小林丈馬君(小5)は、「2年生の遠足で来たことはあったが、初めて参加して、観察した植物のほとんどが見たことがなかった。リスも見られて楽しかった。来年は春から参加したい」と満足していた。
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