小樽市内の中学校で、語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)による外国語指導助手(ALT)のエリス・マックス・バートン氏(25)が、急遽、オーストラリアへの帰国にあたり、8月30日(月)9:30から市役所(花園2)2階市長応接室で、迫俊哉市長に報告を行った。
バートン氏は、2018(平成30)年7月30日に来樽し、8月から銭函中と桜町中の2校でALTとして指導にあたった。
夏休み後の2学期の始業式で、継続する旨を生徒に説明したばかりだったが、メルボルンの状況が悪化し、今後、空港等が封鎖される前に帰国するようにと大使館から連絡が入り、9月9日(水)の帰国を決めた。
迫市長は、「とても残念ではあるが、小樽の子どもたちが授業で大変お世話になり、イングリッシュキャンプ・学校の行事などで、色々とお手伝いをいただき、とても感謝している。オーストラリアでも一生懸命に勉強して、良い先生になってください」と激励。
小樽での一番の思い出について、「昨年の潮まつりの練りこみに参加したこと」と述べ、「戻ってからは教育大学に入り、2年間学んで高校の日本語と社会学の先生を目指したい。こちらの学校では、教室で生徒と話したり、指導の準備の経験をし沢山学んだ。中学校の先生は一生懸命働いているので見習いたい」と話した。
日本に来る前には日本語を話せなかった同氏だが、「小樽の人たちはゆっくりと話してくれて会話のチャンスがもらえ、小樽の生徒は、先生に対しても元気に挨拶ができて、生徒と先生にフレンドリーさがあった」と振り返った。
市では、ALTを増員し6名体制で中学校に派遣して外国語教育の充実を図ってきたが、同氏が帰国後は4名になり、12校ある中学校を3校ずつ担当。現状では、欠員の補充の目処が立たない状況だ。
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