財務省北海道財務局小樽出張所(港町5)は、6月26日(金)、2020(令和2)年1月~3月期の「しりべし経済レポートvol.95」について発表し、後志管内経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、経済活動が抑制され極めて厳しい状況にあると判断。総括判断においては2期連続下方修正した。
新型コロナウイルス感染症の影響で悪化が見られる個人消費・観光・住宅建設・雇用と公共工事の5項目で前年を下回り、生産においては、生コンの出荷状況で、官需が前年を上回っていることや、水産加工も概ね前年並みの動きが見られ、全体では前年を上回った。
個人消費では、小売店の来客数減が続き、売上対前年比は減少。店内のテナントの休業や店舗の時短営業などから客足が遠のき、食品の売上も不調。新車登録台数動向では、前年を上回る車種もあるが、全体では前年を下回り、今後の新型車が販売される時期であり期待が集まる。
観光では、緊急事態宣言が出た2月末以降特に観光客が減少し、主要観光施設の入込客数は前年を下回る。4月以降も、就学旅行生及び外国人観光客が減っていて、前年を大幅に下回る見込み。
緊急事態宣言の解除以降、札幌圏の観光客が徐々に戻り、「どうみん割」開始に期待が寄せられる。
雇用に関しても影響があり、宿泊業や飲食業では、特にパートタイムの求人が減少し、利用客の大幅な減少により、前年並みの人員を必要としなかった。
今後、4月以降求人を取り下げる企業や、就職セミナーを中止する企業が出ている。
◎北海道財務局しりべしレポートVol.95(令和2年6月発行)
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