小樽で「昼カラ」感染 新たに6名

 小樽市(迫俊哉市長)は、6月25日(木)17:30から、市役所(花園2)2階市長応接室で緊急記者会見を開き、昨日24日の9名のクラスター発生に続き、新型コロナウイルスに関連した患者が、新たに非公表を含む60~70歳代男女6名が確認されたことを発表。

 市内で29例目~34例目(道内1211例目~1216例目)となり、昨日発表された花園の飲食店でカラオケを利用していた21例目(道内1202例目)の濃厚接触者が5名、27例目(道内1208例目)の濃厚接触者が1名で、さらに感染拡大が懸念される。

 昨日、クラスターが発生した飲食店とは別のカラオケができる飲食店の経営者2名の感染が分かり、現在休業中。21例目の患者をはじめ、同店舗利用者は約40名。

 症状については、6名のうち60歳代女性のみ中等度で、他は軽症や無症状。感染症指定医療機関や市内医療機関に入院中で、行動歴や濃厚接触者についてさらに調査を進めている。

 行動歴の調査により、昨日陽性が確認された2名が、今月19日(金)に、銭函市民センターの英語教室を利用していたことが分かり、同館消毒等のため7月3日(金)まで閉館とし、職員等の健康観察を行うこととした。

 記者から店名の公表についての質問に、迫市長は、「社会的に大きな問題と認識。感染経路が把握され、経営者から積極的に情報提供があるため、今の時点では公表を控えているが、感染経路が追えない場合やさらに感染が拡大する恐れがあるケースに遭遇した場合は公表する」と述べた。

 2日間で15名もの患者が発生した状況について、迫市長は、「感染拡大の防止に努め、濃厚接触者を徹底的に調査し、感染の拡大が想定される上で、しっかりと病床の確保・検査体制の確保に、保健所や医療機関の協力を得ながら努めたい。市民へは、国から新しい生活様式が示され、十分に手洗い・消毒・社会的距離を保つことを心かげていると思うが、新しい生活様式への理解と協力を求める」と答えた。

 本日、数十名にPCR検査を実施し、結果は明日の発表となる。保健所では、高齢者施設関係者を集め、講習会も予定している。

 ◎6月25日小樽市長記者会見記録(外部)

 ◎6月25日小樽市長記者会見記録(YouTube)

 ◎6月25日新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(PDF)

 ◎新型コロナウイルス感染症の市内発生状況(外部)

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