危険物安全週間第2弾 発泡機器運用訓練

 小樽市消防本部は、危険物安全週間(6月7日~13日)に関連し、車両パレードに続き、同市消防訓練場(市民消防防災研修センター)で、発泡機器を運用した危険物施設火災防御訓練が、市内9消防隊全員参加で、6月9日(火)と10日(水)の2日間にわたり行われている。

 消防署員が危険物火災等に対応するため、専門的な警防技術の向上を図ることを目的に、泡消化剤及び各種発泡機器を使用した実践的な訓練を実施。

 初日は、火災発生のため高島水槽隊が欠隊となり、朝里水槽隊・オタモイ化学隊・警備水槽隊・災害支援隊・蘭島水槽隊・花園水槽隊・銭函水槽隊・手宮化学隊の8隊34名が5回に分かれて参加。

 初日3回目の13:30からは、蘭島水槽隊3名による横転したタンクローリーから出た灯油に引火した訓練を想定。

 消防車両からホースを引き出し、火災現場に駆けつけた消防隊員2名により、泡消化剤を使って泡を噴射して消火活動を行った。発泡訓練は、年に1度、実際に使用して訓練する貴重な機会で、水と薬液を混合して出し、火を泡で包み込み空気を遮断して窒息消火させる。

 入江直樹予防課長は、「建物火災のほか、危険物(灯油やガソリン)火災についても対応できるように訓練を重ねている。本来ならば事業所で行うのが望ましいが、自主的に保安体制をしっかり築き、有事の際は、消防隊とタッグを組んでもらいたい」と話した。

 15:30から参加する手宮化学隊は、今年3月に手宮出張所に配置された化学消防ポンプ自動車を使用して訓練を実施した。

 同車両は、タンク内に薬液を貯槽し水と適切な比率で混合させて発泡状態にし、大型の放水砲で出火場所に注ぐ機能を備え、化学工場や油槽所などの火災現場で対応する最新鋭の車両。

 10日も10:00~16:20に同じ場所で、5回に分けて9隊36名が訓練参加を予定している。

 ◎小樽市消防本部(外部)

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