小樽観光振興公社(明井隆生代表取締役)では、4月25日(土)の営業開始予定日から1月以上も延期となった6月1日(月)、祝津・オタモイを周遊し小樽の海の魅力を伝えている、小樽海上観光船(あおばと・かいよう)の今シーズンの営業を開始。終了を10月31日(土)まで延長した。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、あおばとの定員84名を40名に、かいようは定員58名のところ15名に減らして、3密を避けた。
待合室は入口を開放し、受付付近には次亜塩素酸水の加湿器で空気除菌。乗船客にはマスクの着用を求め、1枚50円で販売も行なっている。船内への誘導時には、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を保ち、椅子や手すりの消毒をこまめに行った。
勝木正裕常務取締役は、「観光船は密のイメージだが、あおばとはデッキに出られ窓も全開。安全に楽しんでもらいたい」と話した。
運河と港を巡る小樽運河クルーズも同日再開し、始発11:00から最終18:00まで、通常23便のところ当面15便で運航する。23名乗りの船を10~12名に、40名乗りの船を20名に減らして運航するなど、コロナ対策を徹底した。
14:30の便では、乗客1名の貸切となり、小樽運河周辺は人影もまばら。18日まではほかの都道府県や札幌との不要不急の往来自粛のため、乗客がいなければ欠便となる。