小樽市民らが考える会発足 風力発電計画

 双日株式会社(本社:東京都・藤木昌義代表取締役社長)が、2024(令和6)年3月に着工を予定している「小樽・余市間風力発電計画」に対し、5月3日(日)に平山秀朋さんら呼び掛け人となり、「小樽・余市の巨大ウインドファームの計画について考える会」を発足。

 5月13日(水)10:30から、平山さんと風力発電の真実を知る会代表の佐々木邦夫さんが出席してレクチャーを開き、会の趣旨等の説明を行った。

 同会では、この計画の賛否よりも、住民が、計画に対してよりよい判断をするための情報公開と手続きの透明性の確保を、事業者と自治体に求め、巨大な事業計画について、最初から住民が主体的に関わることを実現することを目的とし、16名の個人と4つの団体が賛同している。

 平山さんは、「自然に優しいはずのエネルギーなのに、自然を破壊する必要があるのか、1人1人がより良い判断をしうる場所となり、町の将来のあり方に住民がどう加わるかの機会となる」と期待を寄せた。

 発足後は、新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、5月5日(火)に第1回目のオンライン会議を実施し15名が参加。5月11日(月)付けで、小樽市と余市町に意見書を郵送した。

 第2回目は5月16日(土)20:00から、ZOOMを使ったオンライン勉強会を実施し、環境配慮書の要点を整理して、事業者と自治体へ声を届ける方法を学ぶ。

 参加希望者は、氏名と団体名・団体代表名と連絡先を明記し、メールで。

 この計画は、東京の大手商社である同社が、小樽から余市にかけての山間部・面積約1443.9haに風力発電27基(想定1基4,300kw・最大約116,100kw・高さ150m)の大規模な風力発電所を計画。2024(令和6)年3月に着工し、2027(令和9)年12月に試運転開始、2029(令和11)年3月に運転開始を予定している。

 風力発電による低周波騒音による健康被害や環境破壊が問題視される中、2月19日(水)に桃内会館で、地域住民14名が出席して説明会が開かれていた。

 小樽市役所(花園2)1階市民ホールに、4月24日(金)から5月28日(木)まで、(仮称)北海道小樽余市風力発電所の計画段階環境配慮書の縦覧ができ、意見書箱を設置している。

 また、塩谷サービスセンター(塩谷1丁目18番7号)、北海道環境生活部環境局環境政策課(北海道札幌市中央区北3条西6丁目)、余市町役場経済部商工観光課(北海道余市郡余市町朝日町26番地)でも縦覧できる。

 ◎(仮称)北海道小樽余市風力発電所の公表及び縦覧について(外部)