蜃気楼5/9初観測 シーズン開幕!

 5月9日(土)に、小樽の春の風物誌、石狩湾で見られる上位蜃気楼(高島おばけ)が、蜃気楼愛好家によって今シーズン初観測され、石狩湾蜃気楼情報(大鐘卓哉管理人)に報告があった。

 最高気温20℃以上が予想された9日は、蜃気楼愛好家が発信する蜃気楼発生期待度20%を報告、観測の期待が高まっていた。小樽では、5月に入って4回目の20℃を越える21.8℃を観測。

 調査研究で蜃気楼が発生する条件として、気温や水温・風向・風速など、気象条件が揃った時に出現することが分かってきた。

石狩市北衛生センター 石狩湾新港方面

 11:20頃、銭函海岸から石狩湾新港付近を観測していると、まもなく衛生センターやタンクが伸びる変化を確認。今シーズン初の蜃気楼を写真(愛好家提供)に収めた。その後、小樽方面の変化については、トド岩と祝津付近の建物が少し伸びただけで、観測を短時間で切り上げたという。

 小樽沖では4月から7月頃まで、対岸の景色が伸びて見えるなど実景が変化して見える上位蜃気楼が発生することがあり、「高島おばけ」と呼ばれて、愛好家の間では春の風物誌として、稀に見える蜃気楼の観測を続けている。小樽市総合博物館(手宮1)では調査研究を進めている。

 愛好家の間でも、心置きなく観測に出かけられるよう、新型コロナウイルスの一日も早い終息を願っている。

 ◎小樽の蜃気楼「高島おばけ」について(外部)

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