小樽市(迫俊哉市長)は、3月22日(日)17:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で緊急記者会見を開き、新型コロナウイルスに感染した本市2例目と3例目の患者を確認したことを発表。
2名ともに海外渡航歴はなく、感染経路が不明の市中感染の事例となるか、現在、行動歴や濃厚接触者について調査を行なっている。
市内2例目で道内161例目となる患者は、小樽在住の60歳代男性・日本国籍で、本市所有のいなきたコミュニティーセンター(稲穂町)に勤務。
3月12日(木)に倦怠感、13日(金)に37℃台の発熱、その後、平熱から38℃台と変動し、15日(日)にも発熱、16日(月)頭痛、17日(火)に帰国者・接触者相談センターに相談し医療機関Aを受診。20日(金)に体調不良で医療機関Bを受診し、胸部レントゲンで肺炎像はないが、同日に帰国者・接触者外来を受診し検体を採取。21日(土)に小樽市保健所で、同ウイルス検査を実施したところ、夕方に陽性と判明し、感染症指定医療機関に入院した。
22日(日)には36.6℃、倦怠感と頭痛はあるが軽症。いなきなコミュニティセンターは、21日(土)から4月3日(金)まで閉館。
市内3例目道内162例目となる患者は、60歳代女性・日本国籍で2例目の同居家族(妻)で濃厚接触者。共に渡航歴はない。
2月27日(木)に咽頭痛と鼻汁。3月5日(木)に体温37℃、9日(月)に咽頭痛・鼻汁のため医療機関Aを受診。21日(土)帰国者・接触者外来を受診し、検体採取。22日(日)に同ウイルスの検査で陽性と判明し、同日、市内感染者指定医療機関に入院。体温36.6℃で病状は軽症。
同じコミュニティーセンターの中にある施設関係者5名については、経過観察中。
22日(日)時点で後志管内40名の検査のうち、陽性3名・治療中3名で、市立小樽病院感染症病床のほか結核病床にも入院中。
本日4回目の新型コロナウイルス対策本部会議を開催し、20日(金)に再開していた、小樽市総合博物館・運河館、市立小樽文学館、市立小樽美術館、市立小樽図書館、小樽市総合体育館、高島小学校温水プールについては、3月23日(月)から31日(火)まで再度休館。図書館は予約貸出も利用中止。
銭函市民センターと勤労青少年ホームは、小中高生の利用制限を3月25日(水)以降解除する予定だったが、31日(火)まで延長とした。
同センターは、同ビルの4階と5階で体育館や集会室・児童館がある。児童館は閉館中で、さらに4月3日(金)まで延長した。
迫市長は、「3月12日(木)に1例目があり、札幌のライブバーへ行っていたと感染経路がはっきりしていたが、今回の2・3例目は感染経路が分からないため、市中感染の恐れもあり、新たな局面。緊張感を持って進めたい」と述べた。
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