新型コロナウイルス感染拡大の影響で、予定よりも1週間遅れの3月20日(金・祝)9:00から、おたる水族館(祝津3)が通常営業をスタート。オタリア・イルカショー、タッチングエリアの一部を中止し、館内の消毒や換気に配慮した。
小中高校の休業が続く中、開館を待ちわびた家族連れが来館し、イキイキと泳ぐ魚たちを楽しんでいた。
特別展「蟹(かに)」では、すべての1対のハサミ足を持つ特徴や、危険を感じた時にハサミや足を自分で切り離して逃げる能力等を紹介。
甲羅の縁に鋸の歯のような突起がついていることから名付けられたノコギリガザミや、丸い蓋を上から被せたように体を覆っているユーモラスな姿のガラッパ、日本近海の深海に生息する巨大なタカアシガニなどが展示紹介されている。
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の有人深海調査艇で、深海に生息している甲殻類を撮影した貴重な映像も放映。
ショーを中止しているイルカスタジアムは自由に見学でき、タイミングが良ければ、イルカたちがボールで遊んでいる様子などに遭遇。
冬期間閉鎖中の海獣公園も開園し、セイウチ・アザラシ・ペンギン・トドのショーが始まった。ダイナミックなトドが6頭も出演して大活躍。大きな拍手が贈られていた。
フンボルトペンギンの“海まで遠足”も始まり、初日は5羽だけの遠足となったが、少人数ながらも可愛い姿をアピールし観客を楽しませていた。
愛知県から訪れた女性は「楽しみにしていた」と話し、札幌市在住の7歳の男の子は「イルカやペンギンを見た。楽しかった」と喜んでいた。
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