小樽市立豊倉小学校(朝里川温泉1・古田優子校長)では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により延期していた閉校式を、3月19日(木)の卒業式後に挙行した。
感染症対策措置をとり、卒業生4名と在校生2名(4年生)、来賓・保護者・教職員を約40名に縮小し、校歌斉唱等を中止して行われた。
真新しい制服姿の卒業生に、古田校長から卒業証書が手渡され、「皆さんが懸命に取り組んできたことは無くならないし、皆さんが身につけたものはすべて財産。その証しが卒業証書。皆さんの成長ぶりは、教員にとって喜びとなった。
入学してから6年間、限られた人数での学校生活。豊倉小学校だからこそ実践できたことも少なくない。107年の歴史を締めくくる最後の卒業生として相応しい4名だったことを誇りに思う」と式辞を述べ、引き続き閉校式が行われた。
迫俊哉市長は、「学校周辺の豊かな自然環境を活かし、特色ある教育活動を推進してきた。近年の少子化による児童数の減少により朝里小学校と統合するが、
6年生の皆さんは朝里中学校へ進学し、4年生の皆さんは豊倉小学校での思い出を大切に、これからも勉強やスポーツに自分の目標に向かって頑張ってもらいたい」と激励した。
PTA会長の挨拶後、古田校長から林秀樹教育長に校旗が返納され、1960(昭和35)年から歌い継がれてきた小田観蛍作詞・千葉日出城作曲の校歌を流し、来場者全員で最後の校歌を聴き、同校の歴史に思いを馳せた。
1912(大正1)年9月1日に小樽群熊碓尋常小学校(現桜小学校)附属特別教授場として開校し、107年の歴史に幕を下ろした。
