大量のニシンの産卵で海水が白濁する群来(くき)が、2月27日(木)7:30頃、小樽市忍路漁港内で漁師によって発見された。
連絡を受けて、小樽市産業港湾部水産課も現場に駆けつけ、9:30に今シーズン初(水産課では)の群来が確認され、写真に収めた。
忍路湾は、市内中心部から約15km南西方向に位置し、湾内は波がなく、様々な魚類や海藻類・プランクトンが生息している。
群来が撮影された写真は、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター忍路臨海実験所前からのもので、海面の所々に泡が見え、白く濁っているのが確認できる。湾内の半分ほど(長さ120m×幅180m)が白濁していたという。
小樽沿岸では、1月から2月にかけて、ニシンが産卵のために大群で来遊し、産卵と放精により海面が白濁する現象“群来(くき)”が見られる。規模は毎年様々で、昨年は2月20日に、船浜町から張碓町の海岸線に大規模なものが出現している。
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