北海道勧仁塾道場(山村弘一会長)は、伝統の新春行事の雪中ランニングを、1月26日(日)10:30に、遊人庵(花園4おたる無尽ビル)3階に集合して開かれた。
マイナス4℃前後の厳しい寒さの中を走ることで、心身を鍛え、練習の一環として、45回目となる伝統行事に、今年は、小樽・札幌・余市の3歳から一般まで約60名が参加した。
塾生たちは、花園十字街をスタートしてサンモール一番街まで往復2km弱のコースを、健康祈願をして、冷たい雪上を痛いのを我慢して裸足で走り、一気に駆け抜けた。
山村師範は、「今年はオリンピックの年となり、これに続いて良い選手が小樽から出てくれればと思う。健康を祈願し、幼年の子がどこまで走れるか見守りたい」と述べた。
今年は就学前児童が7〜8人と多く、出発前は笑顔も、いざ雪上を走ると泣き出してしまう子もいたが、山村師範をはじめ、指導者・塾メンバーらに励まされ、「ファイト!」の掛け声に気合を込め、寒さと痛さを吹き飛ばした。
アーケードの中では、整列して空手の基本動作を、元気な掛け声とともに披露、通行人や買い物客らを驚かせた。
再び、集合場所の遊人庵を目指し、復路も気合を入れて走り、到着後は参加者も達成感に包まれ、指導者も保護者も安堵した。
2人の兄を見て空手を習い始め、初参加した最年少の四藤愛菜ちゃん(3)は、泣いてしまったが最後まで参加。その様子を見た母親は、「途中頑張っているのを見て、こちらも泣きそうになった」と、頑張る姿に感動した様子。
親子で空手を始めた父親は、「年長の女の子(塾生)が行きは泣いていたが、帰りは、足が痛くて冷たいけど頑張って走っていた」と褒めていた。
田口隆介君(手宮中央小6)は、「中学校へ行っても空手を続け、全道大会出場を目標に頑張りたい」と話し、姉の陽菜さん(高1)は「体が弱くて空手を4歳からは始め、あっという間の10年。全道大会では上位にいけるよう、辛いけど頑張る」と述べた。
オーストラリアから来たALT(外国語指導助手)のエリス・マックスさんは、「空手歴3年で初段。小石で足が痛くて、練習よりきつかったが、参加できて嬉しい。もっと空手を頑張りたいと思った」と話した。
一同は、記念撮影後、住吉神社宮司による鏡開きが開かれ、日本刀による試し切りを全員で行った。新年交流会が開かれ、雑煮に舌鼓を打ち、楽しい時間を過ごした。
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