第11代小樽商科大学学長 商学部教授穴沢眞氏選出

 小樽商科大学(緑3)は、2020(令和2)年1月15日(水)の学長選考会議において、次期学長予定者に、穴沢眞氏(63・小樽商科大学商学部教授)を選出。穴沢氏は「平成元年に赴任して30年。最後の恩返しと貢献できることがあれば」と承諾した。

 同学長選考は、和田健夫学長の任期満了に伴うもので、新学長任期は、2020(令和2)年4月1日〜2024(令和6)年3月31日の4年間。

 1月17日(金)14:00から、同大学事務棟2階会議室で記者会見が開かれ、同大学学長選考会・佐藤一彦議長(前室蘭工業大学学長)からの選考経緯説明と、穴沢氏の抱負が語られた。

 10月末に学内有権者の推薦により候補予定者6名のうち、諾否の確認後、承諾した4名を学長候補者として選出。11月20日(水)に所信表明し、学長候補者として4名を公表。

 12月4日(水)に有権者投票を実施。投票有資格者の過半数の票を得た者がなく、得票上位2名(同数のため3名)の候補者について、18日(水)に決選投票を実施。再度、投票総数の過半数を得た者はなく、2名が同票となり、1月15日(水)の再決選投票にずれ込んだ。

 ところが、投票総数165票のうち、穴沢氏56票・鈴木将史氏56票と同数得票となったため、学長選考会議で審議し、面談の内容などから穴沢氏を選出。

 選考した理由として、同氏が本学の定める学長に求められる能力・資質を充分に充たし、グローバルな広い視野からの現状認識と経験に基づく明確な将来ビジョンを示し、教育・研究・社会貢献の面においても幅広い経験と実績有すること。2022(令和4)年4月には、同大と帯広畜産大学、北見工業大学の経営統合、新たな挑戦へと発展させ、2016(平成28)年4月から現在まで同大国際連携本部長を任務し、教職員から一定の信任と評価を得ていることなどが挙げられた。

 ◎小樽商科大学次期学長予定者の決定について(外部)

 ◎穴沢眞氏略歴(jpg)

 選出された穴沢氏は、「北海道経済をいかに活性化させるかについて、本学はこれまでも様々な活動を行ってきたが、今後も地域貢献を行い、そのための教育・研究の一層の充実が求められる。教育の方針は、北海道経済の発展に寄与するグローカル人材の育成。グローバルに物事をとらえてグローカルに活動する、そういった人材の育成に力を注ぎたい。

 研究については、本学の特徴を活かし、地域の研究拠点を目指してきた。現在も小樽・後志・北海道に関する研究を行い、さらにシンクタンクとしての機能を拡充したい。様々なノウハウを活用し、今後3大学協力して、地域研究をさらに進めたい。

 3学間の連携のみならず、各大学との特色を持った連携による、いわゆるオープンイノベーション、様々なものがより集まって新しいものを生み出していく。

 また、3大学のいかに距離を克服するかが課題となり、遠隔教育センターシステムの開発は、将来、地方にいる進学希望者を取り込むことを見据えての開発を着実に進めたい」と述べた。

 ◎小樽商科大学HP(外部)

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