小樽市は、市長定例記者会見を、1月7日(火)11:00から、市役所(花園2)2階市長応接室で開き、迫俊哉市長が今年一年の抱負を述べた。
オリンピックに関しては、小樽出身のサッカー選手・菅大輝氏や陸上の小池祐貴選手の出場とメダル獲得を期待し、札幌でサッカーとマラソン・競歩の競技開催を大きなチャンスとし、観光PR等にスピード感を持って努めたいとした。また、組織委員会から協力が求められ、1名を派遣するとした。
台風15号・19号、集中豪雨、東日本大震災の教訓として津波対策を進め、一昨年の胆振東部地震のブラックアウトを教訓に電源対策、新たに、河川の氾濫・堤防の決壊に踏まえ、河川への対応を進め、市内の河川についてのハザードマップの策定を指示した。
防災に対する備えに対し、昨年、塩谷蘭島地区からスタートした防災無線は、今年度中に13基の整備が完了。新年度は、小樽港から銭函方面25基の整備に取り掛かかり、避難所の開設・運営訓練を新たに取り組む予定。
日韓関係悪化による観光客激減には、多面的な観光戦略をとり、新千歳と直行便が就航している地域に向けて、情報発信や観光業者の招致等観光対策も考える。
統計後90万人を割った日本の少子化問題は、小樽でも深刻な状況で、12月27日時点で出生者数439人と500人を割った。さらに、少子化対策をしっかりと進め、新たな事業を予定している。
主な取り組みとして、同市単独型の日本遺産申請を行うため、本日、日本遺産協議会を開き審議する。今週中に市長決済後、北海道を経由して、1月24日が締め切りとなる日本遺産の申請を行う。
応援のシンポジウムや北前船の菓子など、歴史文化を活かした気運が少しずつ醸成され、小樽の歴史的街並みを保全し、地域の活性化にどう繋げるのか議論しているところ。
クルーズ客船は、(2019)昨年29隻の寄港。今年度は、前年よりも少し上回る見込み。大型クルーズ船に対応した第3号埠頭の整備も進め、港オアシスは、2020(令和2)年度中に国土交通省の登録、観光税に関しては、2020(令和2)年第4回定例会で条例案を提出し、2021(令和3)年度中の導入を目指す。
同市の抱える課題として、財政問題と少子化を含めた人口減対策。こられを着実に進めながら、まちづくり・観光・日本遺産・ポートセールスなどの事業も進める予定。
質疑応答の中で、公共施設再編については、産業会館の活用案に、生涯学習機能を集約させ、同館を有効に使う案を示し、第1回定例会に計画案を提出するスケジュールに変更はないとし、単独での地域型日本遺産認定に期待した。
次回の定例記者会見は、1月31日(金)11:00からを予定している。
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