令和初 厳かに響く除夜の鐘

 

 

 深夜12:00、小樽市内の寺院から除夜の鐘の音が響き渡り、2020(令和2)年の新たな年の幕開けを知らせた。

 

 北日本を中心に荒天が心配されていたが、小樽市内はさほどの吹雪にもならず、気温はマイナス7℃。近くの寺院では、新年を迎える伝統行事が執り行われ、市民らは鐘をついて厄を払い、心を新たにした。

 

 深夜12:00をはさみ、寺院で108つの鐘をつく除夜の鐘は、ゆく年1年を反省し、煩悩を取り除き清浄な心身でくる年の新年を迎える、日本に古くから伝わる年末年始に行われる行事のひとつ。

 

 近年は、苦情によりやむを得なく中止にしている寺院もあるという。浄土真宗東本願寺派の量徳寺(入船1・岡崎芳明住職)では、23:30頃から、除夜の鐘をつきに来た人に整理券を配布。本堂で暖を取りながら順番を待つことができ、お神酒や汁粉・甘酒が振舞われた。

 

 24:00から、住職・若住職・防守(ぼうもり)家族・寺院役員・檀家らが続き、鐘をついて感謝と健康等を祈った。

 

 同寺では、鐘をついた順番の番号が書かれた証明書を発行。108以降は、番号なしの証明書となる。本堂では、修正会(しゅうしょうえ)が行われた。昨年は、約130名ほどが訪れ、深夜2:00頃まで続くという。

 

 市内在住の齊藤ねねちゃん(7)・ららちゃん(3)・じょう君(1歳4ヶ月)は両親と一緒に鐘をつきに訪れ、父は、「家内安全や無病息災を祈りたい」と話し、ねねちゃんは、4回目の参加を楽しんでいた。
 
 
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