12月18日(水)10:00から、小樽市漁協組合青年部の祝津地区の漁師が講師となり、あおぞら保育園(勝納町16・田中都木子園長)で出前授業を行い、0歳~年長約80名が生きた魚に触れ、歓声を上げて喜んだ。
同出前授業は、子どもに対する食育の普及と魚に対する知識を深め、生の水産物に直接触れる機会を得て、魚離れの解消に繋げ、地域産業である漁業及び従事者を理解することを目的として行われている。
漁協青年部20歳~45歳の漁師6名と事務局1名、ぎょれん小樽支店2名が講師となり、活ホタテ10kg・活タコ4ハイ・ヒラメ10匹・ソイ2匹・カジカ・カナガシラ・マガレイ・アブラコ・八角などが持ち込まれた。
田中園長は、「漁師のお兄さんに魚を見せてもらい、楽しんでください」と挨拶。漁をするスタイルで登場し、漁師6名がそれぞれ自己紹介した。
獲ってきたばかりの新鮮な魚を子どもたちに紹介し、タコを捕まえる仕掛けのタコ箱も見せた。
子どもたちは興味深々の様子で集まり、動き出す大きなタコに最初は驚いて逃げていたが、手で触り吸盤に吸いつかれるなど、初体験に戸惑いながらも笑顔がこぼれた。
次に、貝殻が開いたり閉まったりしているホタテを観察。年長児は、軍手をつけて殻の開け方を体験。漁師の指導の下、上手に殻を開けて、ホタテを取り出していた。
ソイの目に触れたり、タコやカレイの解体も間近で見物。手際良く骨と身の5枚に下ろされたカレイを見て、拍手が贈られた。
年長のりょうま君は、「初めてで緊張したけど、上手にホタテの殻を開けることができた」と話し、のぞみちゃんは「楽しかった。タコにも触った」と喜んでいた。
年長児が書いたお礼のメッセージ付きの絵を渡され、「ありがとう!」と講師たちに感謝を述べた。
持ち込まれた魚を使って、タコザンギ・ホタテのみそ汁とバター焼きなどを、昼食に味わい、最後まで海の生き物を知る貴重な時間を過ごした。
佐藤誠さんは、「みんな、魚やタコ・ホタテに大歓声を上げ、好評価でなによりも嬉しい。活きた魚を見たり触ったりする機会はあまりないと思うので、これからも活動を続けたい」と話した。
漁の合間を見ながら、12月は塩谷・銭函小学校と同園、最終回は20日(金)に高島小学校を予定している。
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