函館税関小樽税関支署(石本喜久年署長)は、12月4日(水)~13日(金)の10日間の年末特別警戒に合わせ、4日14:00から小樽地方合同庁舎(港町5)4階共用会議室で、職員15名を前に函館税関監視の根本親見部長による訓示を実施。年末における警戒体制の士気を高めた。
税関では、年末に向け物流や人の移動が活発となるこの時期に、テロ関連物資や覚醒剤の不正薬物等の水際の取り締まりを強化するために、全国一斉に年末特別警戒を実施している。
特別警戒は、水際での外国貿易船・航空機・輸入貨物などに対する取り締まりを強化し、テロ関連物資などの流入を阻止、テロの未然防止に努める。
また、税関の役割について広く国民の理解を深め、情報提供を呼びかけ、監視艇かむいによる横断幕等で市民へPRし、防遏(ぼうあつ)に繋げたいとしている。
根本監視部長は、「根絶には至っておらず、次々と新しい手口が発生している。東京オリンピックやパラリンピックを間近に控えて、我が国でのテロの発生を防ぐために、税関の水際での取り締まりにますます期待が高まる。
このような状況をしっかりと再認識し、今回の年末特別警戒を機に、地域や関係機関と連携を深め、国民の安全安心の確保に対する信頼と期待にしっかりと応えるようお願いしたい。我々の業務は常に危険と隣り合わせであることをしっかりと自覚し、安全の確保、健康の管理に充分留意してもらいたい」と述べた。
本年、税関が摘発した不正薬物の押収量は1.5トンを越え、特に覚醒剤は、史上初の4年連続の1トン越えとなる深刻な状況。今年5月に、小樽で船内検査を実施したところ、大麻製品0.36gを摘発した。
函館税関内における関税法違反事件は、令和元年1月~10月の不正薬物事犯摘発件数は14件(覚醒剤7件・大麻6件・指定薬物1件)で、同時期での告発処分件数は20件で、不正薬物事犯が19件(覚醒剤6件・大麻4件・麻薬1件・向精神薬6件・指定薬物2件)、偽造クレジットカード輸入事犯1件。どちらも、2018(平成30)年を越える件数となる。
不審な情報に接した場合や密輸に関する情報は、0120-461-961(24時間受付)密輸ダイヤルまで。
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