小樽市立北陵中学校(清水町5・宮澤知校長)では、11月19日(火)に1年生を対象に“牛乳”、20日(水)は2年生を対象に“チョコレート”をテーマに食育授業を実施。身近な食べ物で、新たな発見に興味を示していた。
講師は、株式会社明治(meiji)の食育担当・堤氏が務め、20日2・3・4時間目の家庭科の時間を活用し、2年生95名に「発見!チョコレートのひみつ」と題して開かれた。
チョコレートの原料であるカカオについて、写真や実物大のカカオを持参し説明。
赤道を挟む上下20度の範囲の暑い国でしか獲れない農作物で、日本では栽培することができないため、初めて見るカカオの木や実の付き方に興味を示していた。
花は1~1.5cmと小さく、実が収穫するまでには2~3年かかる。実は最初は青く、熟すと黄色になり、直径7~15cmになると収穫できる。カカオの実の中に種(カカオ豆)が入っていて、チョコレートの原料となる。
カカオ豆を取り出し、発酵・乾燥させた後、貨物船で約2ヶ月かけて日本に運ばれ、チョコレート工場で豆を選別。その後、炒って皮を取り除き、つぶして混ぜて練り上げ、型に流し込み冷やす。時間と手間と多くの労働力をかけて、チョコレートが完成。
チョコレートが完成する工程を学んだ生徒は、カカオ72%のチョコレートとミルクチョコレートを試食して比べ、改めて、チョコレートの甘さや苦さ・硬さなどを体感し、気付いたことを発表し合った。
最後に、チョコレートの栄養や注目成分(ポリフェノール・ビタミン・無機質・食物繊維・炭水化物・脂質)について、堤氏から教わり、カカオは大昔「薬」として扱われていたことも知り、新たな発見となった。
野戸駿祐さんは、「チョコレートの原料のカカオについてや、チョコレートの作り方を聞いた。分かっていることもあったが、知らなかったこともあり、チョコレートについて詳しくなった。明治の拘りも感じた」と話した。