小樽市立高等看護学院(東雲町9・馬渕正二学院長)は、11月8日(金)10:30から同院体育館で、第52回戴帽式を挙行した。
今年4月に入学した男子3名を含む30名の戴帽生は、緊張した面持ちで、1人ずつ壇上に上がり、女子はナースキャップを、男子はエンブレムをつけてもらい、看護師としての決意を新たにした。
その様子を、保護者・在校生・来賓・学校関係者110名が見守った。
冒頭、馬渕学院長は、「自らの看護師としての適正や可能性を見つめ直す時期。実習では直接接することになり、今までの座学で学んだ知識が充分かどうか、どのように生かされるのか、もう一度勉強しなおさなければならない。看護師になるという決意を更に強くする日でもある」と式辞を述べた。
在校生を代表して大友彩希江さん(3年)は、「患者さんのベットサイドに行き、患者さんと向き合い言葉を傾聴することで、その方の思いを知ることに繋がる。時には、力不足を感じて苦しい思いをするかもしれない。しかし、それは看護師を目指す学生全てが、困難に向き合い乗り越えて行かなければならないこと。共に頑張る仲間や先生、先輩に相談して、1人ではないことを思い出して」とエールを贈った。
戴帽生によるキャンドルサービスでは、厳粛な雰囲気の中、看護師に必要な心構えや考え方が込められたナイチンゲール誓詞読み上げる声が響き、ロウソクの灯に包まれながら誓いを立てた。
髙橋苑花さん(18)は、「4月に入学してから筆記試験や技術試験があり、受かることができないものもあった。知識と技術を上げるよう頑張り、病院の方々や先輩の言葉を聞き、より一層看護師の道へ進む決意をした。患者さんひとりひとりと向き合い、置かれている状態が違うが、それぞれに合わせたケアをして、回復され安心して過ごせるように向き合っていきたい」と強い意志を示した。
千田朱音さん(19)は、「テストも大変で、技術練習に力を入れている。看護部長の話の中で、患者さんと向き合っていくのが大事と聞いた。思っていることが話しやすいよう、患者さんには笑顔で接し、暗くなりがちな空気を笑顔で変え、ひとりひとりに向き合う看護師になりたい」と決意を新たにした。
今後、12月上旬から市立小樽病院(若松1)で、2週間の実習が始まる。
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