潜水士研修候補者選考会 一管本部

 

 

 第一管区海上保安本部(港町5)は、11月7日(木)に潜水士を希望する管内職員を小樽に集め、令和2年度の海上保安大学校(広島県呉市)研修科潜水技術過程に参加する潜水研修候補者選考会を実施した。

 

 一定の現場経験と条件をクリアした30歳以下の者を対象として、年2回の選考会があり、昨年度は3名の候補者が選ばれた。

 

 選考会には、小樽2名をはじめ、釧路4名、留萌・稚内・紋別・根室・網走・江差各1名の19歳~27歳12名が参加した。

 

 小樽地方合同庁舎(港町5)武道場で、8:30から体力測定(懸垂・腕立て伏せ・スクワット・バービージャンプ・ランニング等を組み合わせたタイムトライアル等)、高島小学校温水プール(高島5)に場所を移し、13:00から泳力測定(水平素潜り25m・自由形300m)を実施した。

 

 室温32℃・水温29.5℃・25mの同プールでは、補助任務の潜水士(小樽勤務)2名と、潜水士経験者や救急救命士5名が厳しい審査を行った。

 

 ウオーミングアップを行なった後、素潜り状態で25mを泳ぎ、次に自由形で6往復して300mを泳いだ。

 

 仲間の声援を受けながら、全力を尽くして泳ぎ切り、リタイヤする者はいなかった。今後1人ずつ面談を行い、後日、結果発表となる。

 

 小樽海上保安部警備救難部の小田島海渡さん(25)は4回目の挑戦で、「銭函の海で溺れた経験があり、命を落しかけ海の怖さを知った。銭函の海は事故も多く、悲しい場所にしたくないと、潜水士を目指す思いは誰にも負けない。毎日最低3kmは泳ぎ、懸垂も最低100回行なっている。今日の選考会では成果以上のものを出せたと思う。面接でも人間性を伝え、悔いのない選考会にしたい」と話した。

 

 選ばれた職員は、約2ヶ月の厳しい研修に堪え、晴れて潜水士として任命される。配属先は、釧路の巡視船「えりも」、又は小樽の巡視船「ほろべつ」となる。

 

 ◎第一管区海上保安本部HP(外部)

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