小樽市は子ども読書推進計画を策定し、市立小樽図書館(花園5・鈴木浩一館長)では、地域ぐるみで本を好きになってもらおうと、その記念行事に関連して、第3回としょかん発おたる子ども読書の日「たるばとブックフェスティバル」を、11月3日(日)文化の日に開き、多くの家族連れが集まった。
13:00から、おはなし会が開かれ、迫俊哉市長自ら本を選び、初めての読み聞かせを行った。
先日訪問したロシアの民芸品マトリョーシカを題材にした「マトリョーシカちゃん」と、仲間の大切さを教えた「じょうききかんしゃビーコロ」の2冊を読み聞かせ、約60名の家族連れが物語の世界を楽しんだ。
読み聞かせを始める前に、日本の60倍もあるロシアを世界地図で示し、自宅にあったロシアの絵本も持参して見せた。
市長が読み始めると、子どもたちは静かに聴き、物語の世界へ吸い込まれていった。読み終わると実物のマトリョーシカも紹介した。
その後の海藤久仁子司書によるエプロンシアターでは、「大きなかぶ」を情景込めて語った。
千嶋悠聖君(5)は、家族4人で会場を訪れ、「持っているマトリョーシカの話と、好きな鉄道の話も楽しかった」と話した。
これまで図書館が出張して実施してきたブックフェスティバルを、同館で初めて行われた。学習室に児童書1,000冊を敷き詰め、子どもたちは自由に手に取り、読みたい本を借りることができた。
15:30からは、視聴覚室を会場に怖いおはなし会を実施。4日(月)14:00~15:30は、北海道大学・北海道教育大学非常勤講師の佐藤広也氏を講師に、策定記念講演会「昔ばなしに近づこう みんなで楽しむアニマシオンのコツ」が開かれる。
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