全国地域安全運動(10月11日~20日)に合わせ、公益社団法人北海道柔道整復師会小樽ブロック(鶴田浩久会長・52名)と小樽警察署(富岡1)生活安全課が合同で、10月16日(火)13:00から、整骨・接骨院防犯ステーションの防犯訓練を実施した。
同小樽ブロックの北村整骨院(北村力院長・稲穂5)で、同ブロックメンバー6名と同課生活安全係2名が参加して行われた。
三島ひかる巡査が被害者を演じ、同整骨院にバッグを取られたと駆け込み、北村院長が対応した。
院内に女性を入れて椅子に座らせてから、同会制作のマニュアルに沿い、同ブロックが制作した記録書を活用して、何をされたか・その犯人の様子・特徴・怪我の有無等を聞いて記録し、警察に電話を入れて通常任務についている警察官との受け答えを体験。
手倉健太郎主任は、「窃盗を想定した訓練で、逃走方向を見に行ったり、ドアに鍵をかけたり機転を利かせた行動」と評価。
正確な住所を伝え被害者を座らせたが、頭の片隅に犯罪者かもしれないと洞察する必要がある。取られたバッグの特徴を聞いておくことも大切とアドバイスした。
三島巡査は、「いつも電話を受け取っているので、焦らずゆっくりと伝えることも重要」と述べ、手倉主任は、「現場での訓練にリアリティーがあり、防犯意識が地域の人に伝わると思う」と話した。
北村院長は、「過去に老人を保護したことがある。マニュアルを準備しているが、今日の訓練は思ったようには行かなかった。慌てていたので、もっとスムーズに話を聞けるようにしたい」と話した。
2018(平成30)年度中、道内での刑法犯の認知件数は2万5,4595件、前年に比べて2,701件減少し、2003(平成15)年度以降、16年連続の減少傾向ではあるが、小樽では500件、1日平均1件は発生していることになる。
同会は、地域社会を構成する一員として社会貢献しなけらばならない立場にあることを深く認識し、犯罪のないまちづくりを推進するために、2001(平成13)年10月11日から、道内各地に開院している約851ヶ所(後志管内54ヶ所のうち小樽市内34ヶ所)の整骨・接骨院を「防犯ステーション」に指定し、身に迫った犯罪の危険のある子どもや女性から助けを求められた場合に、警察へ通報し保護する避難所として提供している。
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