おたる案内人ジュニアでおもてなし 手宮中央小

 

 

 小樽市立手宮中央小学校(末広町・谷本慎司校長)6年生39名(欠席2)は、秋晴れの9月27日(金)13:30から、小樽運河中央橋周辺で、2年間の集大成「おたる案内人ジュニア」の本番を迎え、行き交う観光客や市民らに小樽の歴史や運河について解説した。

 

 小学生5・6年生に総合的な学習時間を活用し、小樽観光大学校のおたる案内人が講師となって、5年生で30時間、6年生で20時間、小樽の歴史やおもてなしの心を学び、おたる案内人ジュニアとして観光ガイドを体験するもの。

 

 2011(平成23)年度に、地元に誇りと社会力・表現力を身につけてと、NPO法人歴史研究所により色内小学校でスタート。

 

 閉校後は、同小学校が引き継ぎ、最終プログラムとして、市内の観光スポットに出向き、観光ガイドを行っている。

 

 令和元年度は、おたる案内人5名が講師となり、5年生が5月9日(木)から12月3日(火)まで、6年生は、5月16日(木)から本日が最終日となった。

 

 これまでは、小樽運河公園で実施されてきたが、旧日本郵船小樽支店が工事中のこともあり、場所を変更して行われた。

 

 13:00過ぎ、39名がトレードマークのおたる案内人の青のベストを着用し、小樽運河中央橋に集合。

 

 中央橋から龍宮橋まで往路に5ポイント、復路に3ポイントを設け、児童が待機。旧小樽倉庫や運河散策路のレリーフ、北運河・艀・日本遺産などについて、リレー式でガイドを行い、最後にクイズを出題して会場を和ませた。

 

 通りすがりの観光客や観光協会職員、町内会役員、地域住民、保護者がガイドを聞き、同校5年生も先輩のガイドを見学した。

 

 6年生の指導を担当した阿久津米子さんと大井厚夫さんも、6年生の晴れ舞台の様子を見守り、大井さんは、「2日間のリハーサルを経て、今日の本番を迎え、完璧だったと思う。6年生は、どこをガイドするかテーマ作りから始め、8ポイントのうち、自分がガイドしたい場所を選ぶなど自主性を持たせている。

 

 ガイド内容を原稿にまとめ、説明する時に適切な文になるようアドバイスした。子どもたちが中心となって行い、その導き方が同ジュニアを育成する重要なポイントとなる」と話した。

 

 谷本校長は、「車の音にも負けずに大きな声を出していて良かった。知らない人の前で説明ができたのは、自信に繋がり良い活動だと思う」と話した。

 

 手宮小学校を卒業した女性は、「知り合いの案内人の知らせで、楽しみにして来た。子どもたちの一生懸命に話す姿に耳を傾けた。あまり聞けない子どもたちのガイドが聞けて良かった。1度きりではもったいない」と関心していた。

 

 石川琴さんは、銀行街について解説し、「間違えずに出来て良かった。皆さん真剣に聞いてくれた」と達成感を感じていた。

 

 ◎小樽観光大学校「おたる案内人ジュニア」観光ガイドの開催について(外部)

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