線路をギャラリーにした2019小樽・鉄路・写真展(岩浪睦代表)が、9月2日(月)から16日(月)まで旧手宮線跡地(色内2)で開かれ、会期中は24時間入場が可能で、夜間はライトアップされていた。
小樽・札幌を中心にプロ・アマ問わず10代~50代18名の約1,000点を、工夫を凝らして展示し、今年で19回目を迎えた。
個々のテーマは自由で、それぞれが発表したい写真を持ち寄り、来場者を楽しませている。
近年では、特に大型作品や立体的な展示が増え、線路にパネルを立て掛けたり、布に写真を印刷して旗状にしたり、線路脇の古い建物の壁を活用して、小樽をテーマにした写真が所狭しと貼られるなど、屋外の線路という特性を生かし空間を活用したバラエティに富んだ展示方法も、同写真展の見せ場となっている。
作品横に設置されたボックスのノートには、来場者の感想が書かれ、クルーズ客船の寄港により、外国からも鑑賞に訪れているという。
最終日の16日(月)は祝日とあって、多くの人が会場に足を運び、作品を楽しんでいた。
札幌在住のウリュウユウキさんは、「外へ出かけて発表することは、表現力の向上にもなり、大変ではあるがこの楽しさをもっと広げたい。旧手宮線は小樽の歴史ある場所。展示している会場は、メインストリートより一歩入った普段着の小樽に触れるきかっけにもなり、大きな意義がある」と話した。
同写真展は、2000(平成12)年から毎年、8月末から9月にかけて開催を継続してきたが、2013(平成25)年に、遊歩道整備のため中断。以前の野ざらしの趣がなくなったと開催が危ぶまれたが、2014(平成26)年に整備された会場で復活し、その後、毎年開催されている。
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