高齢者の多彩な活動の場「杜のつどい」(菊田繁幸会長)は、9月16日(月)の敬老の日に先立ち、13日(金)10:30から、杜のひろば(稲穂2・産業会館内)で、健康を祝う会を開いた。会員ら約110名が参加して、日頃の学びの成果を発表し合い、楽しいひと時を過ごした。
杜のつどいは、高齢者の生きがいづくりやにぎわいの創出・世代間交流などの場として、2005(平成17)年に創設。
本日の催しでは、出演者もスタッフもすべて会員が手分けし、自分達も見せる発表ができると、催しを企画・運営している。
朗読・やさしいフラダンス・健康体操・みんなで歌おうのチームが、3分間の活動紹介を行った。今回初めての試みとして、第2展示室では、生け花・書道・手芸品などの作品展示も行われた。
菊田会長は、「健康寿命を延ばそうと、能力アップ・社会貢献活動など、様々な活動がある。その中でも『杜のたすけ愛』事業では、心配ごとが増える高齢者へ『なんでも相談室』をはじめ、来て良かったと喜ばれている」と挨拶。
迫俊哉市長は、「お元気で多くの方が参加され嬉しく思う。日頃から色々な事業に取り組まれ敬意を表する。高齢化率40%を超え、小樽の高齢化が進んでいる。高齢化が問題ではなく、健康寿命を延ばすこと。医療・介護・予防をしっかりとすることが大切。ここに来れば気軽に相談できる場所もあり、とても良い。サポートしていただき感謝する」と挨拶した。
第2・4木曜日開講の朗読では、12名が発表。赤岩の断崖絶壁にまつわる物語と長生きの秘訣について朗読して聞かせ、来場者も早口言葉に参加していた。聞き取りやすい間隔と声のトーンで、滑舌も良く、日頃の練習の成果が発揮された。
第1・3土曜日開講の篠宮武子さんが講師を務める「やさしいフラダンス」では、10名が参加して、「見上げてごらん夜の星」や手話を交えて「野に咲く花にように」、ハワイの音楽「カイマラヒラ」など5曲を優雅に踊った。
カイマラヒラでは、筒状の竹に切れ目が縦に入っている楽器「プイリ」を鳴らし、南国ムード溢れる音楽とともに、観客を楽しませた。
ユーモアたっぷりのMCで会場を沸かせた篠宮講師は、「観ていただくという気持ちで、丁寧に大切に踊りましょう」と励まし、踊り終わって、「皆さん上出来でした。臨機応変に対応できるように」と話した。
第1水曜日開講の「みんなで歌おう」は、本間正一さんのハーモニカに合わせて、「里の秋」など6曲を歌った。
昼食には、会員が作ったうどんやそばに舌鼓を打ち、仲間と楽しい時間を過ごしていた。
同つどいでは、杜のたすけ愛相談室を、2019(平成31)1月1日(火)から開設。これまで約90件の相談があった。会員はもちろん、会員の友人なども相談に来ている。
菊田会長をはじめ、ケアマネージャーや後見人経験者など専門的な知識を持つスタッフが相談に応じ、相談者からは「安心して相談できる」と評判を得ている。
杜のたすけ愛相談室 月曜日~金曜日13:00~16:00
行政書士相談会 第2水曜日10:00~15:00(要予約)
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