ピアノの音色が人と人を繋ぐ、サンモールストリートピアノジャンボリー’2019が、8月24日(土)13:00~20:30、小樽市内4ヶ所に拡大されて開かれた。
小樽サンモール一番街(稲穂1)のおたる屋台村レンガ横丁前にある常設ピアノ(街角ピアノ)では、様々な人が自由に演奏を楽しんでいる。
もっと継続的に知ってもらい、弾いて楽しむ小樽の街の新しい風景になればと、同イベントを開催した。
「ふるさとづくり大賞 総務大臣賞」を受賞して2年目となる今年の路上100人ピアノは、常設のレンガ横丁前と、19日からひと足先に設置したJR小樽駅(稲穂2)、旧手宮線色内駅(色内1)、天狗山山頂駅(最上2)の4ヶ所に拡大。小樽をはじめ、後志・札幌・江別・中標津・東京・埼玉から、のべ160名が参加した。
メイン会場では、13:00から厚真郷芸保存会の小学3年生から大人まで9名が訪れ、迫力ある太鼓打演を披露し、1曲目は日高町蛍太鼓の曲で、日高の馬をイメージした「蹄」を、2曲目は神戸の和太鼓松村組のオリジナル曲「大河」、3曲目は、松村組が同会のために作った「厚戴響き」で締めくくり、開幕を祝った。
同実行委員長で同商店街振興組合・三ツ野篤久理事長は、「小樽を回遊してもらいために会場を4ヶ所にした。昨年の104名から今年は160名が参加。ストリートピアノを楽しんでいただきたい」と挨拶した。
エントリーした参加者は、少し緊張した面持ちで、お気に入りの曲を元気良く演奏し、大きな拍手に包まれていた。
初めての会場となる旧手宮線色内駅では、駅内にピアノを設置して、聴衆は静かに演奏に耳を傾けていた。
ピアニストで作曲家のよみい氏の演奏が始まると、散策に訪れた観光客は、思い掛けない光景に足を止めて見入っていた。
よみい氏は、この他、JR小樽駅会場と天狗山ロープウエイ山頂駅でも演奏を予定している。
同駅では、駅を利用する人々が往来する駅正面にピアノが置かれ、スムーズに演奏が行われていた。
スタッフ2年目の小松勇希さんは、進行役とエントリーした人が遅れている場合や時間が空いた時に演奏する役も務め、「独学でピアノを始めたので発表する機会がなく、貴重な機会だった」と話した。
子どもの頃からピアノを続けている札幌在住の女性は、初参加で3つの会場でエントリー。
同駅での演奏を終えると、「良い響きだった。ピアノは好きです」と満足した様子だった。
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