レンズが捉えた町の姿“Deep 小樽展” 8/24開幕

 市立小樽文学館(色内1)企画展示室で、8月24日(土)~9月29日(日)に、「Deep 小樽展“写真を読む”~レンズが捉えた町の姿 心象と現象が織りなすもの~」が、小樽写真研究会の30周年に合わせて開催される。

 

 1989(平成元)年結成の同研究会は、プロの写真家など写真に詳しいメンバー約40名。現在は、11名の会員が集まり年1度の写真展に向け活動を続けている。

 

 小樽のひとつの地域をテーマに掲げ、1年間かけて撮影に出かけた路地裏や空き地、知る人ぞ知る深い小樽を写真で表現する「Deep小樽」は、2003(平成15)年に奥沢からスタート。17回目の2019(令和元)年は銭函界隈に取り組み、年1回の作品展での発表を楽しみにしているファンも多い。

 今回、展示した写真はモノクロが多く、当時発表した写真を撮影者(15名)から集め約500枚を展示。「Deep 小樽展」の総集編となる。

 

 また、展示ケースを、「船見坂」・「小樽運河」・「小樽港」・「中野植物園」・「もうひとつのDeep」に分け、クローズアップした内容となっている。

 

 その時々のダイレクトメールやパンフレット・ポスターなど、時代を物語る資料や、同会メンバーおススメの写真関係の本や写真集も併せて展示し、見応えのある企画展がスタートする。

 

 同会会員の渡邊眞一郎さんは、「1年間、時間をかけてテーマとなる町と向き合い、写真に表現した。多面的に小樽の街を知ることができ、写真の裏にある時間を読み取ってもらいたい」と来場を呼びかけた。

 

 玉川薫館長は、「小樽写真研究会の活動そのものが、長きに渡って続き、貴重なのはもちろんだが、17年間にわたり、小樽の各地区を細かく巡って、路地裏まで回りながら1年毎に撮ることを続けてきたと知り、ぜひやりたいと思った。小樽を深く読み解くまさにDeep 小樽。それを観ることで、小樽を読み直すことでもあり、まさに文学展と言える」と話した。

 

 関連事業
 ●9月15日(日)ギャラリートーク

 14:00~15:00「写真を読むvol.1 」 詩人・高橋秀明氏、歌人・山田航氏

 15:00~16:00「アートと写真」 シアターキノ代表・中島洋氏、美術家・端聡氏
 
●9月16日(月・祝)11:00~15:00 写真・カメラ・機材等のフリーマーケット

 文学館内JJ’SCafe
 
●9月22日(日)14:00~16:00 ギャラリートーク「写真を読む vol.2」

 フォトジャーナリスト・岡田明彦氏×小樽研究会メンバー

 

 市立小樽文学館企画展

 「Deep 小樽展“写真を読む”~レンズが捉えた町の姿 心象と現象が織りなすもの~」

 8月24日(土)~9月29日(日)、9/16・23除く月曜日・9/17・18・24・25休館

 入館料一般300円、高校生・市内70歳以上150円、中学生以下無料