半世紀以上変わらず全紙写真にこだわる、小樽カメラクラブ(瀧野邦保会長)伝統の写真展が、6月19日(水)~23日(日)に、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー2で開催されている。
会員10名のうち9名が1人4点ずつ36点と、昨年8月に亡くなった本郷正利さんの遺作「成人の日」を含め、すべて全紙で発表している。
スナップ・風景など多彩で個性溢れる作品が並び、大きくプリントすることで迫力を感じ、自分自身も楽しんでいるという。
同クラブは、毎月例会を開き、各自の作品を互選して会員相互による勉強会を行い、外部指導者による審査・講評などにより、写真技術の向上を目指している。
また、年1回泊まりかけで函館などへ旅行会に出かけ、花見の季節と冬景色を求めて撮影会を開き、体験を通じて撮影技術を学んでいる。
川原静雄さんは、親戚の紹介で能面を打つ外沢照章さんを紹介してもらい、あまり公開していない面を打つ作業の撮影許可を得て、夢中でシャッターを押した中から3点を出展した。
森井透さんは、一見、水中にも思える不思議な作品を発表。小樽がらす市で飾られた巨大風鈴の中に、コンパクトデジカメを入れて撮影したもので、発想がユニークだ。
川原さんは、「ちょっとひとひねり工夫して、みんな頑張っている。会場で感じとってもらえるとありがたい」と話した。
小樽カメラクラブ第52回全紙写真作品展
6月19日(水)~23日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー2 入場無料
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