第51回小樽美術協会展2019が、6月4日(火)~9日(日)に、市立小樽美術館(色内1)多目的・市民ギャラリーで開かれている。
昨年50周年を迎え、さらに、次の半世紀へ向けて新たな一歩を歩め始めた同会の作品展は、全会員38名が、それぞれに得意な分野で取り組み、渾身の1点を発表。水彩・油彩・日本画・版画・インスタレーションの38点が並び、90歳代の会員の作品も。
新たに事務局長となった野田恭吾さんは、北海道美術協会会員で新制作協会協友でもあり、精力的に制作活動に励み、油彩で、F130号の大作「崖模様(冬の景)」を発表。厳しい冬をイメージして描いた作品。
谷口明志さんは、会場の壁と床を使って表現したインスタレーション「空間への思考」、100号以上の大作が8点もあり、島常雄さんも130号の大作「静の舞」を展示。
水彩・油彩の作品が多い中、版画作家の高野理栄子さんの「Ame」、ナカムラアリさんの「光もとめて」、宮井保郎さんの「LOST LAND」の3点が並び、版画といえども技法がそれぞれ違って面白い。
得意なジャンルで、日々の研鑽の成果が作品ににじみ出ている。
野田事務局長は、「力のある作家たちの日頃の制作の苦労や、技術面の向上などを、会場で観て感じとってもらいたい」と多くの来場を呼びかけた。
第51回小樽美術協会展2019 6月4日(火)~9日(日)10:00~17:00(最終日16:30)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民ギャラリー 入場無料
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