小樽市消防本部は、6月2日から8日までの危険物安全週間にあわせ、6月3日(月)11:00から、危険物安全週間車両パレードを行い、市民らに危険物の取り扱いに十分注意するよう呼びかけた。
同パレードは、危険物を貯蔵又は取り扱う事業所及び、市民に本週間の実施を広報し、危険物に関する知識の普及啓発を図ることで、危険物に係る事故や災害を防止することを目的としている。
パレードに先立ち、小樽市消防庁舎前で、小樽危険物安全協会・上参郷光祐副会長をはじめ、各危険物油槽所代表者、タンクローリー運転手、土田和豊消防長らが出席して出発式を行った。
土田消防長は、「危険物は、市民生活に深く浸透し、また、なくてはならないもの。その反面、全国では多くの事故が発生しており、市民の皆さんが、ガソリンや灯油などを取り扱う機会が多くあり、自動車や暖房器具の燃料に使うため、その取り扱いをひとたび間違えると火災や大きな事故に繋がる。消防本部としても、危険物安全週間、そして年間を通じて、事業所や市民の皆さんに危険物の安全な取り扱いについてお願いしたい」と挨拶した。
引き続き、上参郷副会長は、「タンクローリーは、動く危険物施設であり、運転中は何があってもおかしくないという認識を持って行動することが、危険物取扱者には必要。安全週間では、市内の事業所が心をひとつにして、安全に取り扱うことを再認識し、市民の皆さんに、危険物についての意識の啓発を図り、安全運転に十分心がけ、無事故でパレードを成功させ、危険物に係る事故や災害が発生しないことを訴えたてまいりたい」と述べた。
パレード参加車両は、株式会社荒田紹介、株式会社樽石、河辺石油株式会社、アヅマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所、六光石油株式会社の5台と、前後に同本部広報車の全7台。
六光石油の佐藤学さんは、「危険物に関する意識の向上と啓発を目的とした呼びかけを行うため、小樽危険物安全協会のタンクローリー車5台と消防車両2台によるパレードを実施する」と、出発の報告を述べた後、関係者が見送る中、出発した。
手宮方面→ホーマック前→朝里方面→東小樽交差点→桜ロータリー→桜台線→朝里十字街→消防庁舎前コースを、1時間半ほどかけてまわり、消防車両のスピーカーから危険物安全週間のPRと危険物の取扱いを注意するようメッセージを繰り返し流した。
2018(平成30)年度の危険物に係る事故は、全国で609件発生し、その内訳は、火災206件・油漏えい事故403件となる。本市の状況は大きな事故は発生していないが、油漏えい事故2件・その他33件。
6月4日(火)11:00からは、小樽市消防訓練場(天神2)で、危険物施設火災防御訓練を実施する予定。
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