恵新自動車学園小樽自動車学校(佐藤幸久学校長)は、バイクシーズンが到来した6月2日(日)9:30から、同校教習コースで、二輪安全運転講習会を実施した。
恒例行事のひとつで、二輪運転の基本を復習し、安全にバイクを楽しでもらいたいと、この時期に開催している。
ツーリング日和の好天に恵まれ、北海道警察本部交通機動隊白バイ中隊(札幌市西区)の4名が白バイで登場。同・小林分隊長(巡査部長)が講師を務め、安全運転を願う小樽郵便局(色内1)職員11名を含む約30名が、バイク持参で参加した。
講習会に先立ち、開会式が行われ、佐藤学校長は、「バイクシーズンとなるが、事故が懸念される。指導をいただき、二輪の危険性・日頃の運転を再確認していただき、実のある講習会にしていただきたい」と挨拶した。
小樽警察署・植野員行巡査部長は、「二輪の事故は、6~8月にかけて急増し、過去5年間で50名が死亡。そのうち36名がツーリング中の事故。速度の出し過ぎが原因。この機会に、交通機動隊から安全運転を教わり、自分の身を守るポイント等を学んでもらいたい」と述べた。
バイク運転の基本に重点を置き、10項目の点検言葉「ネンオシャチエブクトウバシメ」について紹介。ネ=燃料、オ=オイル、シャ=車輪、チ=チェーン、エ=エンジン、ブ=ブレーキ、ク=クラッチ、トウ=灯火類、バ=バッテリー、シメ=増し締めとなる。
次に、正しい乗車姿勢について説明し、40㎞の速度で走行中に、リアブレーキ、フロントブレーキ、ABSを利かせたブレーキ、リア&フロントブレーキの4種類の制動距離の違いについて学び、ブレーキングを体験した。
その後、バイク試験にもある1本橋(長さ15m・幅30cm・高さ5cm)の直線を走行。狭い道でも安全に走行する技術が養われる。
脱輪してしまう参加者もいたが、ほとんどが成功していた。
休憩を挟み、5班に分かれて、スラローム・S字走行が含まれた教習コースで、最後のプログラム走行を体験した。
最後に、白バイ隊による模範走行が行われ、参加者たちは、その雄姿に見入っていた。4台の白バイによる迫力あるバイク音を響かせ、教習所コースで華麗な走りを披露。
バイク歴4年目の郵便局員の男性は、「仕事で毎日乗っている。講習会に参加して、安全に対する意識が高まった」と話し、20年以上バイクを楽しみ郵便局員となって7年目の男性は、「初めて参加した。基本に戻れて良かった」と話した。
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