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特別講師で、写真道展審査委員長を務める加賀屋重雄さんと、小樽と余市の会員8名のうち7名が撮影したベストショット写真38点を展示している。A3ノビ(伸び・一回り大きいサイズ)にプリントされた写真がずらりと並び、鮮やかな光景を切り取った作品を鑑賞できる。
同会は、加賀屋氏の年1回の特別指導と、年6回の例会で、それぞれに写真を持ち寄って互選し、増田会長からの指導とともに、その後の撮影に活かしている。
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必ず出向く北大のイチョウ並木を含め、年数回は撮影会に出かけている。
中島史江さんは、大好きな工場夜景を撮影するために横浜ツアーに参加した「光跡」、雨上がりで金色に輝く空港、壮瞥公園の咲き誇る梅園で、洞爺湖に映る羊蹄山と同湖に浮かぶ中島を入れた渾身の作。余市川の桜並木をバックに、息子夫婦のとっておきの笑顔を捉えた作品などが並ぶ。
増田会長は、堺町通りを魚眼で撮影したり、キロロのたいまつ滑走。薬師セツ子さんは、仲間の二瓶勝子さんと出かけた秋の神仙沼で、氷点下の早朝に霜が降り、山にあたる朝日や池の青さなど絶妙なタイミングを見逃さない。
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写真歴30年で、海外旅行好きの田村一郎さんは、3年前に出かけたカンボジアで、早朝、蓮の池にうつるアンコールワットの遺跡(カンボジア)や、当時のままのアウシュヴィッツ強制収容所(ポーランド)などを出展。
田村さんは、「会場の写真を観て、写真を撮る楽しみを覚えてもらい、自分も含め80過ぎた高齢者が多く、ぜひ若い方に加入してもらいたい」とPRした。
第28回フォート光友会写真展
5月29日(水)〜6月2日(日)10:00〜17:00(最終日16:30)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー・入場無料
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