小樽中央自動車学校(前田裕明学校長)は、雪が解け、バイクの季節を安全に楽しんでもらおうと、5月26日(日)9:00から同校教習コースを使い、「二輪安全運転講習会」を開いた。
高気圧が張り出した快晴の空の下、北海道警察交通機動隊白バイ中隊(札幌市西区)7名が5台の白バイで登場し、兼古健太郎小隊長が講師を務めた。
由仁町他道内から、初心からベテランまでの二輪愛好家約70名が、自前のバイクを持ち込み参加。
厳しい訓練を積み、全国大会へ出場するなど、運転技術の高い、同白バイ隊員から、安全運転の基礎知識や安定したブレーキング・急制動・スラローム・S字走行について伝授された。
同講習会は、毎年同時期の恒例行事で、技術の向上と安全運転の参考にしてもらおうと開催。同教習所では、今春のバイク免許を取得する人が増えた傾向にあるという。
雪が解け、まさにバイクシーズンとなった貴重な週末だが、講習会の参加を呼び掛け、多くの参加者で賑わった。
冒頭、小樽警察署・宮崎慎吾交通第1課長は、「北海道の交通事故状況については、39名が交通事故で死亡した。前年比マイナス12名だが、小樽警察署管内では、3月に1名が亡くなり油断できない。本格的な観光シーズンとなり、ライダーも増え、ツーリングされる人も多く、交通事故が懸念される。交通事故を起こさない、他に人にも起こさせない気持ちを養ってもらえれば」と挨拶した。
準備体操後、はじめに乗車姿勢の4つの支点と7つのポイントについて、グリップの握り方・腰や肘・目線の位置など、隊員がモデルになって説明。悪い例と良い例を見せて比較。安全なブレーキのかけ方やS字走行などのアドバイスも受けた。
白バイ隊を先頭に、講習したことを意識しながら参加者全員による慣熟走行を行った。
最後に、白バイ隊によるデモンストレーション走行が披露され、5台の白バイによるパフォーマンスに、大きな拍手が贈られていた。
昨年、バイク免許を取得した市内男性は、「948ccのバイクを購入し、講習会参加を勧められて来た。事故を起こさないようにしたい」と話し、横浜から北海道に単身赴任中のバイク歴5年の男性は、「プロテクターを愛用し、全道をバイクで走行している。めったにない講習会なので楽しい」と満足していた。
アクセルの踏み間違いによる事故が多発したため、ネッツトヨタから、衝突防止機能付き自動車の試乗体験会、ホンダドリーム小樽店では、最新プロテクター等の展示や説明・体験会も行われた。
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