小樽の子ども達と高齢者のために働く会ポッケ(小樽ポッケ)の秋野恵美子代表が主催して、小樽市議会議員候補予定者による政策討論会が、4月8日(月)8:30から、小樽市民センター(色内2)マリンホールで開かれた。
当初予定していた出席者3名が、急遽、岩田正義(77)氏と菅原康晃(50)氏の無所属候補予定者2名となった。参加市民約20名が話を聞いた。
冒頭、秋野氏は、市長選出馬の教訓から、立候補予定者がどんな考えで何を思って立候補するのか、一度会して話す場が有効と感じ、この会を設けた経緯を述べた。2名だけとなったが、来場した市民からも意見などを聞くことができた。
横浜生まれ小樽育ちの岩田氏は77歳。幼少の頃に脊髄カリエスを患い、障がい者に。障がい者に優しい町小樽、介護するものが支えされる小樽、陽のあたらない所を明るくし、弱者を救う政治を目指し立候補した。また、障がい者でも立候補できることを、次を担う若い世代に見せたかったという。
議員に当選したあかつきには、水陸両用車のバスで水族館へ行き、夜景の綺麗な天狗山のロープウエイを水天宮あたりまで引き、朝里ダムのコンクリートに絵を描くなど、観光を見直す具体的な考えを述べた。
一方、叫児楼を経営する菅原氏は、小樽生まれの50歳。息子2人の父親で、小樽を出て大学に進学した息子に、小樽に戻ることを条件としたところ、「勤め先や生活できる町になってるのか?」と聞かれ、「たった1人では実現できないが、声を上げることで、皆さんに波及できれば」と出馬の動機になったという。
町内会で若手の菅原氏は、一生懸命に雪かきを行い、「そんなにペースを上げて雪かきすると、ありがたいけど、高齢者からするとプレッシャーになる」との言葉を聞き、翌年は周りの高齢者に合わせ、同じペースで運んだところ、最終的には早く終わった。皆さんと足並みを揃えることで効率良くできると実感じた。
2年前にスタートした小樽ふれあい地域(まち)食堂の会の代表でもあり、高齢者問題にも足並みを揃えて、より効率の良い方法を模索するほうが大事だと経験から感じたという。議員は、もっと地域の皆さんと行政の橋渡しに、その役目を担えたらと述べた。
来場した市民からは、小樽の観光について、老朽化した市役所、議員25名はどうかなどの意見を聞き、候補者にも考えを聞いた。政策が聞けると思って来場した市民は、出席者2名に留まり、とても残念に思っていた。