魅力溢れる作品がずらりと並ぶ、第12回CoCo Beansクラフト教室作品展が、3月27日(水)~31日(日)、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリーで開かれ、楽しみにしていたクラフトファンが来場している。
CoCo Beansを主宰する講師のYukiさんと、小樽・余市・札幌・大阪教室の生徒14名のメタルエンボッシングアート・グラスアート・タティングレース・カリグラフィー・シルエットアート作品約150点を展示。
今年のテーマは「アラベスク」で、アラビア風の幾何学的文様や蔦が無限に絡み合う様子などを題材にしている。
メタルエンボッシングアートは、クラフト用の錫のシートに図案を写し、線をなぞり凹凸をつける技法で、ロシアやヨーロッパで何世紀も前から職人によって伝承された技術を現代的にアート化したもの。
来場者の目を引く壁掛け「生命の樹」(縦90cm×横36cm)は、Yukiさんの第33回ニュークリエイティブ展入選作品で、草原や樹・花をモチーフに生命の大切さを表現している。
ほかにも、カードケースやフォトフレーム、ブレスレットに同アートをあしらい、豪華さを醸し出している。
西洋書道のカリグラフィーは、様々な書体を専用のペンを使って文字を楽しむもので、今回のテーマから、アラビアンナイトよりアリババと40人の盗賊の一部分を、ハーフアンシャル体で描き、マスケット技法(白抜き)での文字を添えたYukiさんの作品をはじめ、マットや額に工夫が施され「アラベスク」の文字だけを描いた生徒作品など、おしゃれな作品に仕上げている。
専用のシャトルを使って作るレース技法のタティングレースは、生徒の力作揃いで、立体的なブローチなどの作品も多く見られ、ここでもアラベスク模様を意識している。
ステンドグラスのようなグラスアートは、花や蝶をモチーフにアラベスク模様を取り入れ、今年初めて展示するミラーオーナメントは、凹凸に見えるテープをガラスに貼り付けた新作が登場した。
切り絵の世界を140色を越える特殊フィルムを使って彩色するシルエットアート作品も、テーマの模様をアレンジしている。
Yukiさんは、「タティングレースでは、細かい作品も沢山作り、ぜひご覧いただければと思う。生徒さんは普段のレッスンの合間に、教室作品展に向け、昨日の朝までかけて作った各ジャンルそれぞれの力作を見てもらいたい」と呼びかけ、タティングレースのデモンストレーションも行う予定。
第12回CoCo Beansクラフト教室作品展
3月27日(水)~31日(日)10:00~17:00(最終日16:00)
市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリー 入場無料
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