市立小樽美術館(色内1)では、現在、企画展「絵画のなかの登場人物ー小樽ゆかりの画家たち」を開催中。
その関連事業の一環として、3月10日(日)絵画をバックに、小林久枝バレエスタジオの8名が「バレエのなかの登場人物」と題し、クラシックバレエの名作場面を披露し、訪れた約170名を魅了した。
冒頭、小林氏は、「バレエと絵画の共通点は、言葉を発せず、絵画は絵筆で、バレエは体で美を表現し、世界中誰でも楽しめるもの」と語り、解説とともに8つのプログラムで行われた。
まずバレエ入門として、バーを持ち込み、レッスン風景を披露。ロマンティック・バレエの代表作のひとつ「ジゼル」や「ドン・キホーテ」から幸せいっぱいの宿屋の娘キトリ、「眠れる森の美女」からオーロラ、「パリの炎」よりジャンヌなど、6名の登場人物を、絵画に囲まれた会場で踊った。
最後は、「パ・ド・カトル」。出演者全員がピンクの衣装で登場し、会場は一気に華やかな雰囲気に包まれ、クライマックスを迎え大きな拍手が贈られた。
終演後、来場者は、改めて絵画をじっくり鑑賞していた。
友人の踊る姿を観に訪れた佐藤李莉さん(高2)は、「踊りの中に激しさもあり、いつもの発表会と違い、絵画に囲まれた雰囲気が良かった」と話し、妹の里蕗さん(中2)は、「何度か観ているドン・キホーテは、指先の表情など踊る人によって違いや個性が感じられて良かった」と話していた。
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