小樽商科大学(緑3)猪口純路教授のゼミ生設立の合同会社ええんちゃう(石川湧也代表取締役・4年)が、当初の予定通り、3月8日(金)にゲストハウス「順風満帆」をグランドオープンさせた。
備品や運営資金調達のため、昨年12月25日(火)に、120万円を目標にクラウドファンディングをスタートさせ、期日の2月22日までに総額148万2千円の支援が集まった。さらに、同大OBや関係者からの厚い支援を受けたという。
一昨年、阿部建設株式会社が所有する空家を有効活用したいとの話があり、「地元とつなぐ」をコンセプトに空家をリノベーション。学生が主体となり、観光客と地元住民が交流できる家のような宿作りを目指し準備を進めてきた。
11:00から、近隣住民をはじめ、同社中野諭社長室長・小山秀昭副市長らが出席してオープニングイベントが開かれた。
石川代表は、「住居から宿へ変身させることができた。学生だけで運営するため、資金調達など様々な困難も多くの方々に支えられ、本日のオープンを迎えられありがたい。これから訪れる多くのゲストの方とともに、素敵な宿を作り上げることができればと思う」と挨拶した。
卒業する石川代表の後を引き継ぐ北市圭人新代表(2年)は、「2年生が主体となってゲストハウスを運営していくが、地元とつなぐコンセプトをもとに、外国人観光客と地元の方々をつなぎ、最終的には小樽市全体が発展できるよう全力を尽くしてまいりたい」と決意を新たにした。
中野室長は、「この家は、同社旧会長で私の祖父でもある阿部暢の家。この話をする直前まで解体する予定だった。若い人たちがゲストハウスをやるということで、協力しようと思った。無事にオープンでき、若い方達の頑張りが形になったことを、私も嬉しく思う。インバウンドが多く来ていて、今後、小樽を盛り上げていけたらと思う。温かい目で見守り、協力をお願いしたい」と挨拶した。
その後、施設内を見学。1階にある居間(共有スペース)は、宿泊客はもちろん、地元の人々との交流の場にして、壁には大きな世界地図を飾り、どこの国から来たのか印や写真を添付して楽しむ。キッチンでは、地元の食材を使って料理をしたり、台湾料理を振る舞うなど企画中。中庭ではバーベキューも。
この他、1階には畳敷きの和室と2名まで収容可能な洋室、6名収容できるドミトリー洋室とシャワールームとトイレ、スタッフルーム。2階には8畳の和室と4名収容の洋室。外国人に日本らしさを味わってもらえるよう、あえて和室を残したという。
今日現在、最初の宿泊予約は4月29日に日本在住の2組。
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