空知・室蘭・小樽を、「石炭・鉄鋼・港湾」で結んだストーリーで、日本遺産の認定を目指す取り組み「炭鉄港」に関するセミナー(小樽観光協会主催)が、3月3日(日)14:00から16:30まで、小樽市観光物産プラザ(色内2)で開催され、約120名が参加した。
第1部では、「空知・室蘭・小樽 それぞれの現状」として、炭鉱(ヤマ)の記憶推進事業団・吉岡宏高理事長、室蘭観光協会・中嶋憲一事務局長、北海道職業能力開発大学校・駒木定正特別顧問の3名が講演を行い、第2部で、3名の講演者がパネリストになり、「3地域の連携強化に向けて」と題して、パネルディスカッションを行った。
「お互いの地域でそれぞれ盛り上がることが大切。内輪だけではなく、外の人から良いと思われるようになることが、取り組みの価値を高める」「炭鉄港は、空知・室蘭・小樽のエリアで終わらせないで、北海道全体に広げていきたい」
「炭鉄港は、歴史や文化などを縦と横のみならず、斜め方向などいろいろな切り口でつなげるもの。これを続けていくことで、地域の人々皆が、地域のストーリーに能書きを垂れるようになればよい」といった意見が交わされるなど、集まった人々は熱心に聞き入っていた。
休憩時間には、中庭で炊かれた石炭ストーブで湧かしたお湯で入れた昆布茶や、小樽のぱんじゅう・空知の石炭かりんとう・塊炭飴などが提供され、参加者は、興味深そうに味を楽しんでいた。
◎炭鉄港HP